トルコのリラ安が急激に進み、韓国銀行とトルコ中央銀行が交わした20億ドル規模の通貨スワップへの懸念も高まっている。トルコ経済のファンダメンタル(基礎体力)が、日増しに悪化しているだけに、20億ドルに上る通貨スワップ取引の実効性や損失の可能性を巡り、疑問が広がっている。
3日(現地時間)のリラ相場は、1ドル=13.69リラで取引を終え、前日比2.3%上昇した。対ドルでリラの価値は、昨年末に比べ47%ほど暴落した。暴落したリラ貨に換算した輸入製品の価格が急騰すると、トルコの物価も二桁の高値を維持した。トルコの前年同月比消費者物価指数(CPI)の上昇率は、8月に19.3%、9月に19.6%、10月に19.9%、11月に20.7%と上昇し続けている。
韓国銀行は、このように通貨価値が暴落するトルコ中央銀行と8月12日に両者通貨スワップを締結した。 契約金額は2兆3000億ウォン·175億リラ規模で、契約期間は3年である。
韓銀は当時、具体的な交換条件や内訳を公開していない。通貨スワップ契約当時、2兆3000億ウォン(約2233億円)だった175億リラの価値は、現在1兆5000億ウォン(約1456億円)に暴落している。最悪の場合、韓銀が2兆3000億ウォンを回収できないまま暴落し続け、紙切れになってしまった「リラファ」だけを抱え込むのではないかという懸念も出ている。税金で補わなければならない損失だ。韓銀は、トルコ通貨スワップとの具体的内訳や締結の背景を明らかにし、このような懸念を払拭すべきだという評価も出ている。(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/20aab5ce8bd300e6539b6c64a6f508683e27e24a
トルコのリラ暴落で韓国との通貨スワップ「赤信号」
113
ツイートLINEお気に入り
108
3