<自動車強国に挑む トヨタの中国戦略> (1)井戸を掘る

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    • 1独り言2019/06/06(Thu) 23:15:17ID:M1NzMxOTI(1/2)NG報告

       中国国家主席・習近平(しゅうきんぺい)の母校として知られる清華大(北京市)の講堂。四月二十一日、トヨタ自動車社長の豊田章男は約六百人の学生らにこう語りかけた。「トヨタは百年近くの車づくりの経験を持っています。そして私たちは、中国の新たな発展の機会を手助けしたいと思っています」

       スマートフォンで学生と「自撮り」し、中国語も交えてざっくばらんに接した豊田。中国政府が最近、力を入れ、トヨタが得意とする燃料電池車(FCV)分野での貢献を念頭に「持続可能なエネルギー源を創出して、車だけでなく、中国の生活のあらゆる面に利用していく」と力を込めた。

       トヨタは、二〇二五年をめどに中国での現地生産を現状の二倍以上の二百八十万台に引き上げる計画だ。「井戸を掘った人を忘れない」。困った時に受けた恩義を忘れない、という意味のことわざがある中国で、先鞭(せんべん)をつけることの重要性を知り尽くす豊田は、FCVを足掛かりに中国で飛躍するシナリオを描く。

       講演では、水素分野で清華大に研究拠点を設ける計画を披露。さらに翌日、政府系の北京汽車集団グループに大型バス向けにFCシステムを提供する協業も矢継ぎ早に打ち出した。

       今回の講演のきっかけは昨年五月にさかのぼる。北海道にあるトヨタの拠点を訪れた中国首相の李克強(りこくきょう)は「究極のエコカー」と呼ばれるFCVに関心を示し、技術援助を要請。豊田は講演で、李の訪問を「光栄だった」と振り返った。

       環境規制による急速な電気自動車(EV)シフトで注目される中国だが、政府はFCVの補助金政策も強化している。FCVはEVに比べて航続距離が長く、長距離の貨物輸送などが多い中国では有利とされる。

       三〇年までに千カ所の水素ステーションを整備し、百万台を普及させる-。こんな目標を掲げる中国政府からの接近は、トヨタにとって「渡りに船」だった。ハイブリッド車(HV)に続くエコカーの主軸にFCVを位置付けてきたが、世界市場はEVが先行。巻き返しには巨大市場での販路拡大が欠かせない。

      https://www.chunichi.co.jp/article/front/list/CK2019052102000091.html
      大丈夫なのか、トヨタ。

    • 2独り言2019/06/07(Fri) 00:52:05ID:M3NTU1MjQ(2/2)NG報告

      >>1
      続き


       積極姿勢の背景には、過去の教訓がある。トヨタは一九七〇年代後半、産業の育成を目指していた中国政府に進出を請われたが、貿易摩擦の渦中にあった米国での現地進出を優先。逆にいち早く要請に応じた独フォルクスワーゲンは優遇策で躍進し、中国での販売シェアは約14%で一位を誇る。トヨタは約5%にとどまり、副社長の小林耕士も「周回遅れ」と認める。

       FCVで中国との信頼を再構築しようとするトヨタ。一方、現地の普及策は緒に就いたばかりだ。重点地区に指定されている広東省仏山市を訪れると、街の至る所に「新能源(新エネルギー) 新時代」のスローガンが掲げられ、燃料電池の工場には物流用のFCトラック十数台が停車していた。しかし、平日でも工場は閑散とし、近くのFCV関係会社は空き家状態だった。地元関係者は「政府のスローガンに実態が追いついていない」と指摘した。

       FCVは構造が複雑で、短期間で技術力は向上できない。だからこそ、北京汽車集団傘下の商用車メーカー関係者は「燃料電池の安定性などトヨタの技術力は高い」と期待を寄せる。「人口が十三億人の中国は、紆余(うよ)曲折はあるが、(今後も販売の)数は増えていく。こつこつとやっていく」。小林の言葉には、米中貿易摩擦で減速感が漂う中でも、中国にかけるトヨタの意欲が込められている。

       (敬称略)

          ◇

       新車販売が世界最大の年二千八百万台に上る中国市場の強化策に乗り出したトヨタ。車の「消費大国」は今、電動化や自動運転、新形態の移動サービスなど業界の大変革をリードし「自動車強国」への階段を駆け上がっている。トヨタの成長の鍵を握る中国市場の動向を探る。

    • 3名無し2019/06/07(Fri) 00:55:47ID:A1NjYxNTk(1/1)NG報告

      そして裏切られ敵に塩を送る事になると

    • 4名無し2019/06/07(Fri) 01:03:06ID:YzNzIyMTg(1/1)NG報告

      技術的にはたいしたことないと思うのよね。
      ようは燃料供給方法のデファクトスタンダードを誰が作るのか?って話でしょ。

      β vs VHS戦争程度の話だよ。

    • 5名無し2019/06/07(Fri) 04:35:22ID:czNDc2NTM(1/2)NG報告

      トヨタのMIRAIという世界初の燃料電池乗用車(2014~)
      販売価格:727万4,880円(2019現在)
      車両重量: 1,850kg
      車両総重量: 2,070kg
      最小回転半径: 5.7m
      最高速度: 175km/h
      排出水量: 60cc/km
      定員:4人
      水素充填は約3分で、走行距離は約650km

      燃料の水素ステーションが普及しないと、燃料電池車も普及は難しい
      東京は水素ステーションが普及しているため、この車もよく見かける
      都庁の送迎車等にも使われているっぽい

      韓国でも、これから水素燃料電池車を開発するって報道していた
      完全に出遅れてしまったね

    • 6名無し2019/06/07(Fri) 04:36:08ID:czNDc2NTM(2/2)NG報告

      >>5
      写真を貼るのを忘れた

    • 7名無し2019/06/07(Fri) 12:15:32ID:M3MjUxNjQ(1/1)NG報告

      >>6
      職場が霞が関に近いので官公庁所有のミライをよく見るけど、スタイリングはプリウスと同じで特別感というか未来感が無いのよね。
      もっとアイキャッチがあって特別なクルマという雰囲気が無いとなぁ。

    • 8名無し2019/06/07(Fri) 12:32:33ID:gzMjcxMzM(1/1)NG報告

      「アメリカに制裁されてしまえ」と思うけど

      アメリカにも工場持ってて、多くの雇用を握ってるからな...

      まぁ、いずれターゲットになるとは思うけど

    • 9名無し2019/06/07(Fri) 18:19:22ID:c0MzE4Mzc(1/1)NG報告

      ミライもアクセルとブレーキを踏み間違えてミサイルになるのかしら?

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