誤った判断が招いた朝鮮戦争…悲劇を繰り返してはならない【寄稿】

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    • 1名無し2024/06/21(Fri) 18:39:51ID:E1NTgwNzE(1/2)NG報告

       数日後に迫った6月25日は、朝鮮戦争が起きて74年になる日だ。朝鮮戦争は20世紀の韓国史で最も多くの犠牲者を出した事件であり、世界史においては東西冷戦を深化させた重要な事件だ。だが、朝鮮戦争が起きる過程では、この戦争についての各国の指導者たちの深刻な誤算と誤った判断があった。

       韓国をみてみよう。韓国は1949年以降、北朝鮮と頻繁に国境線で衝突を起こし、北朝鮮の「全面南侵」も懸念しており、米国に軍事援助を大幅に増やすよう要請していた。米国はそれを拒否した。米国は、北朝鮮の南侵の可能性はあまりないと考えていた。むしろ軍事援助を増やせば、韓国が北侵するのではないかと懸念していた。当時、李承晩(イ・スンマン)政権は北朝鮮の全面南侵に対する備えが不十分であったにもかかわらず、「北進統一」を叫んで虚勢ばかり張っていた。

       朝鮮戦争が残した教訓は次のようにまとめることができる。第1に、朝鮮半島で戦争が起これば米国、ロシア、中国などの周辺の大国が、朝鮮半島が地政学的に重要であるせいで、いかなるかたちであれ介入してくる。第2に、朝鮮半島の統一は、一方が他方を屈服させる戦争では不可能であり、戦争は南北に巨大な人的、物的被害を残すにとどまる。したがって、朝鮮半島の統一は平和的な過程を通じてのみ推進されなければならない。第3に、朝鮮半島の統一は米国、中国、ロシアなど、今も朝鮮半島にかなりの影響力を持つ周辺大国の協力なしには実現が困難だ。

       この戦争に関係した国の指導者と国民は、朝鮮戦争が残したこれらの教訓を決して軽く考えてはならない。しかし、現実は逆の方向へと向かってばかりいるようで心配だ。

      https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1145782.html

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