トヨタの変化したグローバルエコカー戦略を韓国の消費者も体感できる機会が開かれた。トヨタの高級ブランド「レクサス」が韓国市場で初めて電気自動車を販売したからだ。
試乗中は感嘆の連続だった。この日の試乗はカーブが多い漢拏山(ハルラサン)の山道を通って済州の北海岸から南海岸に向かうコースだった。大半の走行路が山道であるためコーナリングの連続で傾斜も大きい方だった。
コンパクトな車体のため敏捷な走行感覚があり、急カーグ区間でも運転手の思い通りのハンドリングが可能だ。ハンドリングに関してはBMWグループ傘下ブランドMINIジョンクーパーワークス(JCW)と感覚が似ていた。UX300eは最高出力が204馬力、最大トルクが30.6kg・mだ。
残念なのは走行距離だ。54.35kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載したUX300eは1回の充電での走行距離が233キロ。ヒョンデ(現代自動車)アイオニック5(429キロ)や起亜ニロEV(401キロ)など、すでに国内で販売中の大衆的EVと比較して走行距離が半分ほどにすぎない。今回国内に導入されたUX300eはすでに2019年11月に欧州などで公開されたモデルだが、当時に登場した新車は走行距離が平均200キロ前後だった。
UX300eの公式販売価格は5490万ウォン(約572万円)。国家・地方自治体が提供するEV補助金を最大限に受ければ4500万ウォン前後で購買が可能だ。
◆NX450h+は燃費28.2キロ
南海岸に到着すると、今度はプラグインハイブリッド車のNX450h+に乗り換えた。今回の試乗コースは済州道西帰浦から中文(チュンムン)門・涯月(エウォル)海岸道路を通って退勤時間に済州都心に入る区間で、夕方まで続いた。
NX450h+に試乗して最も印象的だったのは燃費だ。起伏が緩やかな海岸道路で燃費走行をしたところ28.2キロの燃費を確認した。公認燃費(14.4キロ)の倍近い燃料効率性だ。時速56キロ未満の低速で燃料をほとんど使わずバッテリーの回生エネルギーを利用して走行する「EVモード」を積極的に活用した結果だった。
https://japanese.joins.com/JArticle/292522
トヨタ初の電気自動車が韓国上陸…レクサスUX300e、記者試乗記
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