インターネット上の情報を集めた「まとめサイト」の在日韓国・朝鮮人に関する2つの記事について、大阪市の審査会は差別的な内容が含まれているとして、市の条例に基づいてヘイトスピーチと認定しました。吉村市長は今後、インターネットのプロバイダーに削除を要請する考えを示しました。
おととし施行されたヘイトスピーチ対策の条例に基づいて大阪市が設置した審査会は、「まとめサイト」の在日韓国・朝鮮人に関する2つの記事について、市民などからの申し出を受けて審議しました。
その結果、2つの記事がヘイトスピーチにあたると認定して5日、大阪市に答申しました。
その理由として市の審査会は、これらの「まとめサイト」は他人が投稿した文章を引用しているものの、一定の思想や考えにもとづいて編集され、独立した1つの表現になっているとしています。
そのうえで、2つの記事のうちの1つは、掲載された文章の表現から、在日韓国・朝鮮人への憎悪や差別の意識、暴力をあおることが目的だと明らかに認められるとしています。
もう1つの記事は、記事に対して投稿された差別的なコメントを不特定多数の人が閲覧できる状態にしていることなどから、記事そのものの趣旨がヘイトスピーチにあたると判断しています。
審査会の答申を受けて吉村市長は記者団に、大阪市としても今後2つの記事をヘイトスピーチにあたると認定し、インターネットのプロバイダーに削除を要請する考えを示しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181005/k10011660221000.html
大阪市がまとめサイトを韓国・朝鮮人への「ヘイトスピーチ」と認定
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