ノーベル賞受賞者 中村修二氏「工学系を目指す若者は日本から出なさい。日本は官僚主義が蔓延し、自由がない。」

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    • 1名無し2017/11/23(Thu) 10:34:34ID:Y5NzMwNjE(1/1)NG報告

      高輝度青色発光ダイオードを発明。
      米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授、ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏が語る。

      ―米国の大学の状況は。
      工学系の研究室は民間から資金を集めないと研究が続かない。工学系の教授の半分は自分の会社を持ち、ほぼ全員が企業のコンサルタントをしている。教授はベンチャーの経営者のようなものだ。我々は教授4人のチームで研究センターを運営し、教授1人につき約10人の博士課程の学生を雇う。1人当たり年間約1億円がないと研究室が頓挫する。チーム全体では年間約4億円を集める。窒化ガリウム系デバイスの研究では米国1、2位の規模だ。

      ―トランプ政権の誕生で研究環境は変わりましたか。
      トランプ大統領はグリーンエネルギーを信じていない。エネルギー高等研究計画局を解体すると明言し、2000~3000人の職員が職探し中だ。ただみんななれたもので、起業する人や大学や産業界にポストを求める人、様々だ。

      ―日本に人材が来てくれるかもしれませんね。
      日本は選ばれないよ。最近、東京大学に引き抜かれた同僚が1年で戻った。「あんな、共産主義国で研究はできない」と漏らしていた。日本の研究室は上意下達(top-down)が多すぎる。米国は学生と教授が対等だ。日本は官僚主義が蔓延し、自由がない。

      ―研究者を目指す若者へメッセージを。
      工学系を目指す若者は、まず日本から出なさい。そして企業勤めを経験することを薦める。日本は半導体や家電、太陽電池など、どの産業も地盤沈下している。学術界も産業界も沈みつつある国に留まり、それでも支援を求めて日本の政府にすがりつく大学の研究者にどんな未来があるだろうか。若者には自分の脚で立ち、生き抜く術を身につけて欲しい。
      日刊工業新聞2017年11月22日
      https://newswitch.jp/p/11126

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