日本によって虐殺され復元された慶州犬、トンギョンイの隠された理由が上がってきた。トンギョンイの名前は原産地、慶州の昔の地名である「東京(トンギョン)」に由来する。トンギョンイの容貌は韓国の土地産、珍島(チンド)犬と似ており、尻尾が最初から無かったり非常に短いのが特徴だ。
慶州犬トンギョンイ保存研究所によれば1930年代、日帝強制支配期当時、日本人たちは自分たちが神聖と考える彫像「コマイヌ」に似ているという理由でトンギョンイをむちゃくちゃに虐殺し始めた。日本の王家や神社に見られる「コマイヌ」はトンギョンイと同じように尻尾がなかったが、神聖な「コマイヌ」に似た犬が植民地でありふれているという事実が日帝の自尊心に触れたのだ。
また、日帝は戦争に必要な物資のために犬皮を収集したが、この過程でトンギョンイを含む土地産犬が毎年数十匹ずつ虐殺された。しかし日帝からの解放後もトンギョンイの試練は終わらなかった。トンギョンイは解放後も「奇形だ」、「尻尾がなくて縁起が悪い」等の理由で人々に過小評価を受けて殺された。このためにトンギョンイの個体数は驚くべき速度で急減し、結局、絶滅の危機に瀕することになった。
これを残念に思った慶州市と徐羅伐(ソラボル)大学慶州犬トンギョンイ保存研究所は2006年から慶州犬トンギョンイの血統保全事業を始めた。慶州市は慶州地域の尻尾の短い犬に餌代を支援し、研究所は形態学、解剖学、遺伝学を土台に体系的な調査と研究を実施した。
その結果、トンギョンイは2010年、韓国愛犬協会から珍島犬、豊山(プンサン)犬、サプサル犬に続き韓国固有犬第4号の登録認証を受け、2年後の2012年、天然記念物第540号に指定された。人々に虐待され蔑視されたトンギョンイの位置づけが180度変わったのだ。
慶州市と研究所はこれで満足せず、トンギョンイを保存するための努力を惜しまない。研究所側は「トンギョンイをこれから世界中に誇らしい文化遺産として位置づけていこうとあらゆる努力をつくす」と抱負を明らかにした。
http://www.insight.co.kr/news/122647
「尻尾がない姿が狛犬に似ている」という理由で日帝に虐殺された慶州犬「トンギョンイ」復活
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