これは岡田英弘の著書のタイトル。
世界で自前の歴史文化を持った文明はヨーロッパと中国のみ、と言うのが岡田の説。
ヨーロッパにおいて、歴史は「世界は変化するものであり、その変化を語るのが歴史である」「世界の変化は政治勢力の対立・抗争によって起きる」「ヨーロッパとアジアは永遠に対立する二つの勢力である」という枠組みで出来ており、最初の歴史書を書いたヘロドトスがこれをつくった。
中国において、歴史は「天に選ばれた現王朝の徳・正統性を説明するためのもの」であり、やはり最初の歴史書をつくった司馬遷がこの枠組みをつくり出した。
日本は中国との対抗上歴史書をつくったが、日本書紀の主張は「我々は中国大陸とは関係ない別個の文明で、固有の伝統と文化を持っている」ということ。
このように、各文明圏で「歴史」の役割や意味や枠組みがそもそも違っており、これが現在の各文明の対立に影を落としている、と言うのが岡田英弘の説である。
では、上記のような形で韓国・朝鮮の「歴史」を説明すると、どんな感じになるでしょうか。私は韓国・朝鮮の歴史書に詳しくないので勘違いがあるかもしれないのですが、韓国・朝鮮人にとって歴史とは「存在する材料を組み合わせ、最も現在の自国にとって都合のいい解釈を捻り出し、大声で主張するもの」と言うふうにしか見えないのですが、これは昔からなのでしょうか。ご存知の方、教えて下さい。
歴史とは何か
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