かつて、太平洋にあった小さな島国の歴史が、今我々に教えてくれることはなんだろうか?
韓国人、日本人、その他の国の人達も含めて、考えてみよう。
ハワイ王国は初め、初代国王カメハメハ1世(カメハメハ大王)とその子孫によって統治された。カメハメハ2世とカメハメハ3世はカメハメハ1世の息子である。
カメハメハ1世は白人から入手した武器を利用して領土を広げ、1795年にハワイ王国の建国を宣言した後、1810年に全ハワイ諸島を統一した。
これ以前、ハワイはそれぞれの地方ごとに有力者が統治していた。
カメハメハ2世の治世の1820年にキリスト教のアメリカン・ボードから派遣された宣教師が相次いでハワイを訪れた。これはちょうどその頃生じていた宗教的な混乱と時期が重なり、ハワイのキリスト教化が進んだ一方、ハワイの古くからの宗教は衰退した。
カメハメハ3世の治世の1840年に憲法が制定され、近代国家としての体裁が整うと各国が相次いでハワイ王国を承認し、名実ともに独立国家として認められるようになった。憲法制定に当たっては、特にイギリスを手本にしたとされている。この後もハワイ王国は親英外交を行った。
1840年の憲法制定後、諸外国とのあいだで独立承認交渉が進められ、1842年、アメリカのジョン・タイラー大統領がハワイ王国を独立国として承認し、 1843年にはヴィクトリア女王のイギリス、ルイ・フィリップのフランス王国が承認した。しかし、欧米文化の流入になじめない先住ハワイ人に対し、ハワイに帰化した欧米人はハワイ王国内での政治的発言力を強め、1844年にはハワイへの帰化を条件とした欧米系白人の政府要職への着任が認められた。
アメリカ合衆国企業がハワイ王国に進出すると、米国系入植者が増え、サトウキビ栽培や輸出などによって経済的にも力をつけはじめた。
アメリカ人企業を中心に「親米的」な政治を求める声が強くなっていくと、その動きはアメリカ本土の資本を巻き込み拡大していく・・・・・・・・
ハワイ王国とハワイ併合をみんな考えてみよう
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