韓国の台湾向け輸出が広帯域メモリー(HBM)と海上風力インフラ需要の拡大を受け急増したことがわかった。韓流拡散にともなう韓国製消費財の輸出回復傾向も加わり、台湾はトランプ発の関税政策の影響による輸出鈍化を相殺 する市場に浮上している。
韓国貿易協会貿易の統計によると、1~5月の韓国の台湾向け輸出額は160億8100万ドルで、前年同期比62.5%増えた。同期間基準で過去最大規模だ。韓国の輸出相手国のうち台湾は米国、中国、ベトナムに次いで4番目に大きい市場に上がった。10年前の2015年には台湾への輸出規模は8位にすぎなかった。こうした傾向が続くならば年間基準でも最大実績を更新すると予想される。
日本製を好む傾向が強い台湾で韓国製消費財輸出も少しずつ増えている。1~5月の乗用車輸出は33.3%増の1億4200万ドル、化粧品輸出は16.2%増の1億3000万ドルを記録した。依然として台湾で乗用車と化粧品の輸入相手国は日本だが韓国の割合も毎年拡大している。大韓貿易投資振興公社(KOTRA)台北貿易館は「台湾の自動車市場はトヨタに代表される日本車を中心に形成されているが、最近韓国車に対する購入意欲が高まっている。メディアを通じた韓流コンテンツの波及力が大きくなり韓国製消費財市場も規模が拡張されている」と分析した。
台湾が韓国4番目の輸出相手国になるか…海底ケーブルとHBMに力づけられ過去最大
24
ツイートLINEお気に入り
21
3