人工知能(AI)インフラ市場でメモリー半導体需要が急増し韓国の半導体市場シェアが大きく拡大した。しかし中国、米国、日本も高性能メモリー市場に参入し次世代メモリーの主導権争いが激しくなっている。
世界半導体市場統計(WSTS)は今年の世界半導体市場が前年比11.2%増の7008億7400万ドル、来年には7607億ドルで今年より8.5%成長すると予想した。メモリー部門は今年11.7%、来年は16.2%に達する2桁の成長率が見込まれる。ロジックの7.3%よりも成長見通し幅が大きい。
それでもただ楽観するわけにはいかない。中国が急成長するメモリー市場を激しく追撃しているだけでなく、米国と日本の企業の挑戦も本格化しているためだ。市場調査会社トレンドフォースによると、最近中国のメモリー企業は販売量が急速に増え初めてシェア情報を公開した。1-3月期の売り上げ基準で長江存儲科技(YMTC)はNAND市場で6位の8.1%、長鑫存儲技術(CXMT)はDRAM市場で4位の4.1%となった。シェア自体はまだ高くないが、これら企業の成長がとても速いというのが業界の評価だ。
日本のソフトバンクと東京大学はインテルとともに最近低電力AI用メモリー開発プロジェクトを総括する会社「サイメモリー」を設立した。韓国が主導権を持っているHBMに代わる新たな次世代メモリーを開発するための動きだ。米マイクロンもシンガポールに大規模HBM専用パッケージング工場を作り生産能力拡充に出た。3月にはマーク・リウ前TSMC会長を迎え入れた。
半導体業界関係者は「汎用メモリー市場の中心が中国にシフトするにつれメモリー業界の生き残り戦略はAIとオーダーメード型ハイブリッドにかかっている。韓国メモリー企業も技術開発とともに汎用メモリー中心の生産能力を速やかに次世代メモリーに転換しなければならない」と話した。
韓国半導体だけ昨年高成長、米中日の追撃さらに強まる
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