【ソウル聯合ニュース】5日投開票の米大統領選で、共和党のドナルド・トランプ前大統領が勝利を確実にしたことで、韓国の外交は相当な不確実性に直面することになった。
1期目の政権で掲げた「米国を再び偉大に」というスローガンを再び掲げ、同盟関係を取り引きの観点からとらえるのであれば、韓国にも役割と費用のさらなる負担を要求すると懸念されるためだ。
韓国の外交の中心である韓米同盟が揺らげば、自由民主主義を基盤とした価値外交と中国やロシアに対する政策など韓国のグローバル戦略が全て大小の影響を受けることになる。
特に隙のない協力を誇った北朝鮮への対応でも、不協和音が起こる恐れがある。
トランプ氏は1期目で予想が難しい戦略を打ち出しただけに、2期目での韓国政府の対応も難度が高くなると専門家も指摘している。
◇トランプ氏 在韓米軍の駐留経費巡り揺さぶりか
韓米は米大統領選を控えて、2026年以降の在韓米軍の駐留経費負担を定める新たな「防衛費分担特別協定」(SMA)の交渉を急ぎ、今月4日に正式署名を交わした。26年の駐留経費の韓国側負担額は前年比8.3%上昇した1兆5192億ウォン(約1672億円)とすることで合意した。30年までの毎年の引き上げ率は、現行の国防費の増加率ではなく消費者物価指数(CPI)の上昇率が適用される。
しかしトランプ氏は交渉妥結後も韓国を「マネーマシン」と呼び、自身が大統領になれば、韓国から駐留経費として年間100億ドル(約1兆5399億円)を支出させるなどと発言している。
トランプ氏は政権1期目の2019年、駐留経費を巡る交渉で既存の約6倍にあたる年間50億ドルを要求した前例がある。交渉は難航し、結局バイデン政権発足後の21年になって妥結した。
韓国政府はトランプ氏が就任する前にSMAの国会承認を終えて発効させる方針だが、トランプ氏がこれに関わらず、再交渉を求める可能性もある。
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20241106004300882?section=politics/index
トランプ氏再選で韓米同盟に「不確実性」の嵐 在韓米軍や北朝鮮問題で懸念
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