韓国政府が旅行シーズンを控え、航空機の故障や遅延運航が繰り返されている国籍航空会社を対象に、無制限の特別安全点検に乗り出す。最近、ティーウェイ航空と大韓航空で相次いで安全事故が発生し、消費者が大きな不便を強いられた。
今月22日、仁川国際空港を出発し、台湾の台中空港に向かっていた大韓航空KE189便の旅客機は、「与圧システム(航空機内部の圧力を調整する機能)」の異常で緊急着陸した。該当航空便の出発が19時間ほど延期され、乗客のうち15人が病院に運ばれた。この航空機は離陸して約50分が過ぎ、済州道上空で与圧システムの異常メッセージを確認し、引き返しを決めた。民間航路追跡会社フライトレーダー(FR)24によると、当時3万フィート(9144メートル)上空にあった同航空機は1万フィート台まで急降下した。この過程で乗客18人が不便を訴えたと伝えられた。
最近、航空機の故障と遅延のニュースが最も多いところはティーウェイ航空だ。航空業界によると、1週間の間、ティーウェイ航空だけで5便の遅延が発生した。最も問題になったのは13日午後12時5分ごろ、ティーウェイ航空仁川発大阪行き航空便が機体欠陥で遅れて出発した件だ。離陸は11時間後の午後11時4分に行われた。この過程で乗客310人のうち204人は出国をあきらめた。長時間機内で待機していた乗客のうち、一部はパニック障害を訴えて倒れたりもした。
航空機の交換過程も問題だ。今回の遅延過程で、当初大阪行きに割り当てたHL8500航空機の代わりに、クロアチアのザグレブに向かう予定だったHL8501航空機を配置したためだ。一部では、ティーウェイ航空がHL8501に機体欠陥が発生すると、補償金支給を避けるために飛行機を交換したのではないかという観測も出た。欧州連合(EU)は航空会社の問題で航空便が遅延・欠航すれば、乗客1人当り最大600ユーロ(約10万円)相当の金額を補償することになっている。国土交通部は現在、ティーウェイ航空の仁川発大阪行きの航空便に対し、整備規定の遵守及び事業計画違反の有無を調査している。航空機の交替および整備過程での規定違反が確認された場合、厳重に処罰するという方針だ。
https://japanese.joins.com/JArticle/320238?servcode=300§code=300
韓国旅客機の頻繁な故障・遅延…国土交通部、「問題発生の航空会社」の点検へ
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