日本製鉄が米鉄鋼大手のUSスチールを2兆円で買収、米・印向けを強化

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    • 1名無し2023/12/20(Wed) 08:40:54ID:E2NzE0NDA(1/5)NG報告

       日本製鉄は2023年12月18日、米大手鉄鋼メーカーのUnited States Steel(以下、USスチール)を約2兆円で買収すると発表した。買収により、日本製鉄は現在の粗鋼生産能力を6600万t/年から約8600万t/年まで引き上げ、米国やインドといったグローバルでの生産を拡大していく。USスチールの主戦場である米国は、電磁鋼板や自動車向け鋼板といった高級鋼品の需要が高く、日本製鉄の技術力・商品力が生かせると判断した。

       日本製鉄は、米国子会社のNIPPON STEEL NORTH AMERICAを通じ、141億2600万米ドル(約2兆円)でUSスチールを買収する。1株55米ドルでUSスチールの全株を取得し、完全子会社化する。買収額は、2023年12月15日の株価終値約39米ドルに対して40%のプレミアムを加えた価格である。資金調達は、主に主要取引銀行からの借入金で対応する予定で、資金の手当てを確保済み。なお、USスチールは買収後も社名を維持し、本社所在地も米ペンシルベニア州ピッツバーグのままとする。

       USスチールは1901年創業の老舗鉄鋼メーカー。自動車・家電・建材用途の薄板などの製造に強みを持つ。高炉で使用する鉄鉱石を100%自給するなど、コスト競争力が高い。近年は電炉メーカーを買収し、カーボンニュートラル(温暖化ガス排出実質ゼロ)に資する小型の電炉(電炉ミニミル)の活用にも力を注ぐ。2023年10月には、電気自動車向けの需要に対応するため電炉材を使う無方向性電磁鋼板ラインを稼働させ、電炉から薄板ラインの一貫ラインの建設計画も進む(2024年稼働予定)。鉄鋼業界は、二酸化炭素(CO2)を特に排出する産業として、脱炭素化への対応を迫られており、日本製鉄はUSスチールと共に、CO2削減に向けた取り組みを推進したい考えだ。

      https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/16461/

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