小学校高学年から始まる「語学」の選択肢に、これまでの英語・タミル語・シンハラ語に加え、新たに日本語が加わる。国をあげての義務教育の導入は、世界で初めてという。8月8日に閣僚会議で決定しており、今後、なるべく早い実現を目指して作業が始まる。
「スリランカでは2009年まで内戦が続いていました。それまで日本からのサポートが大部分だったのですが、内戦が終わると急に中国の資本が流入し、中国の企業やプロジェクトが激増しました。国内に流通するものも中国製が増え、日本の名前を聞くことがどんどん減っていきました。
しかし、中国のプロジェクトでは、労働者も中国から連れてくるため、スリランカに仕事が増えることはありません。しかも、荒っぽい人も多く、ある日、突然、街なかに道路ができたり、中国語の大看板ができたりしました。
中国人の増加とともに、トラブルも増えたのが実態です。その象徴がハンバントタ港を奪われたことです」
中国は『どんどん新しい船が入ってくる』と言いましたが、蓋を開けてみれば港はまったく整備されておらず、日本が管理している別の港の船を横取りしようとさえしています。
スリランカはインドやアメリカにとっても重要な位置にある国ですので、港が中国軍港に転用されることはないと思っていますが、ビジネス的にいえば、日本など他国に大きな迷惑をかけているのが実情です」
「はい。もともと大の親日国家といえるスリランカでしたが、小学校から日本語を学び始める人が増えれば、今後、ビジネスや文化の交流がよりいっそう深まるものと期待しています。
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【独自】スリランカで義務教育に日本語を採用…大臣補佐官が本誌に明言
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