最近、韓国の製造現場と物流ラインに物流ロボットが相次いで導入される中、中国製ロボットが市場を急速に侵食している。業界は韓国で導入された物流ロボットの60%以上が中国製だと推定している。業界関係者は「物流ロボット産業は3年以内に世界のロボット市場全体の半分を占めるという予想が示されている。韓国の物流ロボット産業は中国に押され成長機会まで奪われている」と述べた。
■低価格攻勢で大企業も中国製ロボット選択
中国製ロボットの国内市場を独占する秘訣は価格だ。
政府支援のおかげで、中国の物流ロボット業界による昨年の売上高は200億ウォン(約21億円)を超えた企業が36社に達するほど急成長している。一方、韓国の5大物流ロボット企業の売上高は合計で100億ウォン台に留まっている。上場企業は1社もない。
次世代物流ロボットである自動運転ロボット(AMR)分野にもいずれ中国製が押し寄せる見通しだ。海康機器人(ハイクロボット)、北京極智嘉科技(ギークプラス)のような大企業が産業用AMRを量産している。特に世界AMR市場でシェア16%を占める首位ギークプラスは今年初め、韓国支社を設立し、韓国企業への営業を強化している。ロボット業界関係者は「ロボット製造能力がある国内大企業も費用節減目的で中国製AMRを大量に工場に導入している」と話した。
韓国の一部メーカーはOEM(相手先ブランドによる生産)方式で中国で製造したロボットを持ち込み、アフターサービスだけを担当するロボット流通企業に転落している。物流企業関係者は「国産ロボットを使うため、韓国企業の製品を検討したが、相当数が中国産なのに驚いた。生産経験を積んでこそ技術力も高まるが、韓国企業が中国製ロボットを商標だけを変えて販売する流通業者になるのではないかと懸念される」と語った。
■サービスロボット市場も中国製が70%掌握
サービスロボットは既に中国製が韓国市場を掌握している。ロボット業界によると、現在韓国国内に普及しているサービングロボットの70%以上が、深セン市普渡科技(プドゥテック)、上海擎朗智能科技(キーノン)など中国企業の製品だ。
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2022/06/06/2022060680002_2.html
中国製ロボット、韓国の飲食店や物流センターを占領
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