この5年間は何だったのか！文在寅を支持した韓国ライターの悔恨

　この5年間に、大統領など行政府の権限が強化する一方、司法府、メディア、監査院、検察、国会などの権力牽制機関が独立性および権限を失っている。
　左派政権による経済政策は、富裕層に対する懲罰的な増税や大企業に対する各種規制など、円滑な経済成長を阻害するものだった。
　おかげで今年の韓国の借金は1000兆ウォンを越え、国家負債比率は50%を突破している。文在寅政権はこの5年間、ひたすら赤字予算を編成し、国の借金を400兆ウォンも積み上げた。
　実は、筆者もろうそく集会に参加し、朴槿恵前大統領の不正を糺した一人である。今思えば、ろうそく集会こそが熱狂の中で生まれた愚行の所業だった。当時の筆者は国の行く末など何も理解できていなかったということを、この5年の文政権で痛感した。
　慰安婦や徴用工問題によって文在寅大統領は日韓関係を破綻直前まで悪化させたが、過去の諸問題もまた解決の糸口すらない。
　文在寅大統領は就任後の2年間、「積弊清算」という名前の政治的な報復で200人以上を拘束した。
　文在寅政権自体に関わる不正疑惑も、曹国前法務長官一家による不正、文在寅大統領の友人を当選させようとした蔚山市長選介入疑惑など、政治経済の両面で疑惑にあふれている。
　それでも文在寅政権は、政権に対する捜査を露骨に防いできた。検察改革という名目で、中国共産党刑事部を真似た高位公職者犯罪捜査処を設置した後、側近を調査する記者を監視した。民主主義の完璧な崩壊だ。
　そんな文大統領が、その間、国会聴聞会の結果を無視し、任命した長官は32人にも達する。盧武鉉政府の3人、李明博政権の17人、朴槿恵政府の10人よりもはるかに多い。
　これほどまで文政権に権力を与えてしまった責任は、我々国民にある。
ttps://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68966