8日(現地時間)に会ったドイツ・ランメルスベルク鉱山博物館のヨハネス・グロッセヴィンケルマン(Johannes Großewinkelmann)副館長は韓国記者の初めてのインタビュー要請を受けて、日本の佐渡金山関連の報道をもう一度入念に調べたという。
彼にランメルスベルク鉱山との相違点を尋ねると「日本のように強制労働に顔を背けたり、特定の時期に限定して世界文化遺産に載せようとするアプローチはあり得ない」と断固として指摘した。
続いて「第2次世界大戦当時、ランメルスベルク鉱山にヨーロッパのナチス占領地から連れてこられた労働者の強制労働が行われた証拠は明白で、その事実を否定することは不可能であるからだ」と話した。
日本政府は佐渡金山の歴史の中で日帝強占期の朝鮮人強制労働の事実を除外して、江戸時代(1603~1867年)に限定してユネスコに推薦した。
彼は「ドイツの視点では(鉱山の歴史から)特定の集団や19~20世紀など特定の時期を外したり顔を背けるのは不可能なアプローチ法」と再び強調した。
彼は「強制労働の事実自体を完全に否定することはできない事」としながら「第2次世界大戦の時期に大部分の企業で強制労働が行われたが、皆がこれを認めながらもその時期や企業によってこれを評価して、責任を負う程度に差があるだけ」と説明した。
ドイツでも戦争直後の1950年代には特定の時期を除外したり、特定の時期に限定して鉱山に対する歴史を記述しようとする試みがあったという。
グロッセヴィンケルマン副館長は「しかしその後、ドツでは歴史を直視して消化する過程を通じて『記憶の文化』が変わった」と話した。
彼は「歴史に対するこのような態度は(ドイツ人が)自慢しても良いだろう」としながらも「もちろん、ドイツの肩には600万人のユダヤ人虐殺(ホロコースト)という信じられない歴史的な責任が今もなお残っている」と強調した。
歴史を直視しなければならない理由を尋ねる言葉には「歴史的な事実を集めるのは、生を理解するため」としながら「なぜ人は他人にあのような事をしたのか、どんな状況であのような事が発生するのかを理解しようとするなら、継続して自ら反問しなければならない」と答えた。
https://www.yna.co.kr/view/akr20220210123300082
【佐渡金山】強制労働を直視するドイツ、歴史に顔を背ける日本
87
ツイートLINEお気に入り
76
8