中央日報の記事に「かつてはアジアと言えば東京がいつも先に挙げられていたが、今ではソウルに変わった」「韓国の不屈の製造企業がメイド・イン・コリアをという優秀な品質を広め、スポーツではアジア大会やオリンピック、ワールドカップなどでも成功を収めている」「経済でもアジアの盟主であった日本と差を縮めたり、リードし始めたりしている」と紹介されている。
加えて、「日本文化は1850年代に門戸を開いたあと、30余年後に万国博覧会などの国際行事を経て、世界的な高級文化との地位を確立した。韓国も1986年アジア大会以後、30余年後に世界が認める韓流ブームを作り出した。この方程式が当てはまれば、韓国の文化は今から2100年代以降まで高級文化として続き、子供達は高まった国家の地位を親の世代より多く享受する事ができる」と書かれていた。
この記事を書いた記者は、100年前と現代の環境の変化を全く考慮せずに論説しているため、社会情勢に明るい読者相手には全く響かない記事となっている。しかし、本来社会情勢に明るいはずの記者がこのように書くという事は、「100年後も韓流が世界で評価されるはずだ」と心の底から信じている。
このようなメディアの情報を信じて、「韓国はすごい」「日本などもう比較対象にもならない」と考える韓国民も多く存在する事は事実だ。しかし、今はインターネットがあれば知りたい情報は手に入る。昔のような洗脳報道は通用しない。
この記者が日本を超えた例として挙げている「韓流」は、韓国政府が国家戦略としてコンテンツ産業支援投資金に大規模な投資(2019年は約410憶円)した、言わば作られた流行だ。日本文化が流行した理由と全く異なる。
筆者は「韓国文化が劣っている」とは思わない。日本文化、韓国文化それぞれに良さがある。ただ、「美人は3日で飽きる」と言われるように、作られた流行は人々の飽きも早い。100年後も韓国文化が評価されるには、心の底から人を魅了する何かを韓国は作らなければならない。
韓国メディアがこれに気付いて自国を過剰評価する報道姿勢を改めない限り、「国内旅行よりも日本旅行」「国内学校への入学よりも日本留学」「韓国製品よりも日本製品」と考える韓国民の流れを防ぐことはできない。
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/68306?page=4
“作られた韓流”と世界を魅了する日本文化は似て非なるもの
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