なぜ日本語には外来語が多いのか

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    • 1名無し2021/12/24(Fri) 22:32:47ID:cwODcwOTY(1/23)NG報告

      フランス語をはじめとする多くのヨーロッパ語ではすべての名詞が「性」を持っており、どの性に属するかによって、その名詞を修飾する形容詞の形や名詞を受ける代名詞の形が違ってきます。このため外来語でも性が決まらなければその語が使えないのです。

      また言語によっては、品詞(名詞、動詞、形容詞といった、文法的機能による単語のグループ分け)ごとに固有の語尾が決まっており、外国語から単語を取り入れる際には、その単語がその語尾で終わるよう、語形そのものを調整しなければならないこともあります。

      一方、タイ語のように、単語が基本的に語形変化しない言語もあります。この種の言語では、単語の文法的機能はもっぱら語順と文脈によって決まります。

      こうした言語において単語の文法的機能は、「その単語の意味と、周りにある単語の意味との関係」によって決まります。ですから、文中に外来語のような意味の分からない単語があると、その単語が周囲の語とどういう文法的つながりを持っているのかが分からなくなり、結果として文全体の構造もとらえにくくなってしまう可能性が高いのです。

      ひるがえって、日本語はどうでしょう。日本語は、単語そのものは語形変化せず、単語に助詞や接辞などを直接張り付ける、というやり方によって文法的機能を表示します。
      このように、「単語本体と、文法的機能を表す部分とが分けて表現される」という日本語の文法的特質は、外来語をはじめとする「新語」の受け入れにおいては大きな効力を発揮します。

      一般にどの言語でも、名詞が最も借用しやすく、その他の品詞が借用される例はそう多くはないのですが、日本語では「グローバルな」のような形容動詞、「アクセスする」のような動詞も取り入れることができていますし、またそのような借用を行っても、文の構造は明瞭に表現され得るのです。

      https://www.gentosha.jp/article/19918/

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