日江戸時代の印刷革命は略奪した朝鮮活字のおかげだった

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    • 1名無し2021/12/02(Thu) 07:40:17ID:UyMjUwMTU(1/1)NG報告

      11世紀、平安時代に書かれた「更級日記」は、田舎育ちの中級貴族の娘が「源氏物語」を読みふけった後に書いた感想文集だ。

      誰の邪魔も受けずに部屋の中に閉じこもり一冊一冊取り出して読んでいくその気持ち、皇后の席など問題にならないと思うほどだった。「昼は一日中、夜は眠らない限り灯りをともす」…今日徹夜で本を読む閲読者の姿とあまり変わらない。

      津野海太郎が書いた『読書と日本人』(心の散歩)は平安時代から今日までの日本の読書文化史を考察した本だ。当代の人気書籍、著者と読者層、書店など出版文化と直接関連した内容だけでなく、教育の拡大と識字率の変化、経済像なども一緒に紹介する。

      第2部では20世紀の「読書の黄金時代」について紹介している。 資本主義に相応しく出版業が再編される世紀初めと、電子書籍と漫画本が紙本に取って代わり始めた20世紀後半までを紹介する。
      著者は自国文化を優位に置く事なく、東アジアの歴史の流れの中で日本読書文化の成立を考察する。
      例えば平安時代に書かれた菅原道真の「書斎記」は唐の詩人白居易から影響を受けたと紹介する。

      日本の出版文化の復興を壬辰倭乱(文禄·慶長の役)や韓国戦争特需の中で受けた点も注目される。
      江戸時代に現れた印刷革命は、文禄·慶長の役の時、加藤清正や小西行長らの武将が、朝鮮で銅活字や鋳造機を多く略奪した事によるものだと説明する。

      これに1590年グーテンベルク式活版印刷機と活字鋳造機が長崎·五島列島を拠点に入ってきた点も一役買ったと付け加えた。

      更に「韓国戦争という強心剤の注射で日本経済が底から回復し、人々の生活にも多少余裕ができた。
      「週刊朝日」が100万部を超えたのも、「神武景気」(1954-57年好景気)の中で起きた事件だった。

      著者は読書の黄金期である20世紀が終わった事を何よりも惜しむが、多様なメディアが作り出す網の中心に本があり、本の重要性は変わらないと楽観する。

      今後、韓国世界が更に暗いものになる可能性は決して少なくないが、大きな心を守り続けていく為には、生きる人間の情報や識見だけでは不十分だ。そこに5千年の歴史を持つ本の中に蓄積された人々の知恵と体験を合流させる必要がある。やはり私たちには読書が必要だ。

      https://www.yna.co.kr/view/AKR20211028197000005?

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