◇韓国、ノーベル賞クラスの学者はいるが受賞はまだ
ノーベル賞の季節がくるたびに、韓国では日本など周辺国をうらやむと同時に「韓国はなぜ受賞できないのか」という自省の声が出てきます。だが韓国もまだノーベル科学賞受賞者がいないだけで近付いているという評価を受ける学者がいないのではありません。
毎年ノーベル賞受賞者を予測するグローバル学術分析企業クラリベイト・アナリティクスは9月に今年のノーベル賞級研究者16人のリストを発表したが、ここには李鎬汪(イ・ホワン)高麗(コリョ)大学名誉教授が生理医学賞候補に含まれました。昨年はソウル大学の玄沢煥(ヒョン・テクファン)客員教授がこのリストに含まれたりもしました。
ノーベル賞の受賞トレンドは徐々に変わっています。過去には欧州の国が主に受賞し、次第に米国に中心が移っていき、最近では協業の重要性が高まりさまざまな国の学者が共同受賞する傾向が強いです。韓国も卓越した研究者がいないのではなく、遠からず受賞者が出てくるでしょう。
◇研究の質と影響力がノーベル賞の条件
国家的に見れば、1人2人の卓越した研究者がノーベル賞を受賞するかより重要なのは、そうしたノーベル賞級研究者が着実に輩出されるかということです。クラリベイト・アナリティクスが受賞者を予測する方法は核心論文の被引用を分析するものです。1000回以上被引用された論文は全体の0.01%にすぎないが、こうした高被引用論文を発表した研究者がノーベル賞に近いということです。それだけ重要な研究結果なので他の学者が参考(引用)せざるを得ないという意味です。
実際に昨年韓国研究財団が2008~2018年のノーベル賞受賞者の論文を分析した結果、物理学賞受賞者の核心論文は1本あたり平均2330回被引用されました。しかし受賞者ごとに発表した論文件数はまちまちです。数百本発表した研究者もいるが数十本だけ出したケースも少なくありません。多作がそのまま研究の質を意味しないためです。
しかし韓国は論文の量を重視する風土が相変わらずです。
研究者が核心研究を始めてからノーベル賞を受賞するまで平均31.9年がかかったといいます。結局長期的観点から研究者を支援できる土台が重要です。
https://s.japanese.joins.com/Jarticle/283715
ソウル大学の論文量世界13位、質は828位…韓国がノーベル賞取れない理由
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