韓国の食品メーカー農心(ノンシム)の看板商品「辛ラーメン」の海外売上高が国内売上高を上回った。これは1986年の発売以来、初めての出来事だ。
韓国人が好む辛いラーメンが海外でより人気となったのは、「韓国的な味が最も世界的な味」という農心のグローバル市場進出戦略が功を奏したからだ。 1986年に発売された辛ラーメンは、早くも翌年の1987年から輸出を開始していた。
“一回の食事”として認められた辛ラーメン
その影響か、辛ラーメンは2014年以降数回にわたり、中国の『人民日報人民網』が選ぶ「中国人が愛する韓国名品」に選ばれ、2017年には韓国食品では初めて米ウォルマートの約4000店舗に出店されている。
特に昨年は世界的に新型コロナが広がり、辛ラーメンの売上げも大幅に伸びたという。世界的に外食よりも内食を好む“Homecook(ホームック)”のトレンドが広まったことにより、辛ラーメンが注目されたのだ。
それに伴い、辛ラーメンは米紙『ニューヨーク・タイムズ』をはじめ、様々なメディアで「世界最高のラーメン」に選ばれた。おやつではなく、“一回の食事”として十分だという評価を受け、世界の人々が好む食事メニューとして定着している。
なお新型コロナの拡散や都市封鎖で、地元食品メーカーの供給が難しくなったアジア諸国では、インフルエンサーやシェフとともに辛ラーメンのおいしい食べ方をSNSでPRし、販売網を拡大するなど、各国のコロナの勢いや流通状況に歩調をあわせてマーケティング活動を展開してきた
農心は今回の成果を新たな跳躍のチャンスとし、グローバル市場への攻略に拍車をかける計画だ。今年末にアメリカ第2工場の稼動が始まれば、アメリカとカナダはもちろん、メキシコや南米地域まで供給量を増やし、さらに大幅な成長が期待される。
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「韓国の味が世界の味」辛ラーメンが世界で“一回の食事”として認められた
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