[ワシントン 15日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 日米両国はじきに、中国の影響力に対抗するため、関係をさらに進めた共同計画を手にするかもしれない。バイデン米大統領は就任以降で初めて顔を合わせる外国首脳に菅義偉首相を選び、2人は米国時間の16日に会談する。今はまだ、衣替えした環太平洋連携協定(TPP)に米国が復帰するのは政治的ハードルが高い。だが新型コロナウイルスのパンデミックが収束していけば、復帰のタイミングはより整うかもしれない。
現状のTTPは日本に続く経済規模を持つ国がカナダ、オーストラリアだけで、グループ全体で中国と張り合うには存在感が小さ過ぎる。パースUSアジアセンターによると、当初のTPPは参加国の合計国内総生産(GDP)が世界全体のほぼ40%を占めたが、現状では13%だ。地域的な包括的経済連携(RCEP)は中国が加わり、TTP加盟11カ国のうち7カ国もメンバーとなっていて、こちらは世界のGDPの約3割に達する。
TTPが米国に申し出ている内容も、米国が復帰しやすいような設定にされている。貿易障壁は引き下げられており、国営企業や労働問題、環境、デジタル取引といった分野でもルールを設定。日本はずっと米国の復帰を待ち望んでいる。
とはいえ、今はまだ、米国が大きな通商協定で合意する時機ではない。TPPは政治的にたたかれる対象になってしまった。米国ではパンデミックは峠を越えたように見えるものの、米国の3月の失業率はなお6%と、昨年2月の3.5%を大きく上回っている。そうした状況では貿易障壁を下げる動きは困難な闘いと化す。一部の国内雇用には現実の、実感も伴う脅威と受け止められることになるからだ。
それでも米経済が改善すればTTPを巡る米国内の環境も良くなるはずだ。米連邦準備理事会(FRB)は今年の米成長率が6.5%に加速し、失業率は来年中に3.9%まで低下すると予想する。米同盟国のTTP参加の動きも、米国復帰に追い風となっておかしくない。英国は既に加入を申請しており、韓国も関心を示している。
もちろん変更には他のTTP加盟国の承認が必要だ。一方で中国の政府当局者はTTP参加に意欲を表明した。米国には、彼らの機先を制するぐらいの時間の余裕はあるだろう。
https://jp.reuters.com/TPPによる中国包囲網かぁ。
コロナを理由にアメカスそこまでやれるか?コロナ感染が収束した来年以降の話だね。
脱中国依存が先だろうが、アメリカの基本戦略を考えれば復帰は間違いない。
今は何より、アメリカ経済の建て直しと安全保障、サプライチェーンの見直しが優先事項だからな。TTPとTPPが入り交じって気持ち悪い。
アメリカさん、我々の決めたルール全飲みする必要があるけど大丈夫なんかな?
>>6
アメリカはTPP署名後に離脱したから、再加盟のハードルは低いだろうよ。
まあ、CPTPPで停止中のミッキーマウス保護ルールたる著作権の有効期間などのアメリカごり押し条項がどうなるかはわからんけど。現実味増は美味しい。
>>5
中国が加盟しようとしているのが「TTP」だよ
わからないのはTPPとTTPの関係だな前は薬剤と種苗がネックになったんだっけ?
米国内の反発押さえられるのかねぇ。
コラム:米国のTPP復帰、コロナからの回復で現実味増す可能性
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