地球を観測した人工衛星のデータや画像を高速通信で地上に中継することができる「データ中継衛星」を搭載したH2Aロケットの43号機が29日午後、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられます。
鹿児島県の種子島宇宙センターでは29日未明、衛星を搭載したH2Aロケット43号機が発射場に据え付けられ、午後4時25分に打ち上げられる計画です。
「データ中継衛星」は、別の人工衛星のデータを日本の地上局に中継するための衛星です。
赤道上空およそ3万6000キロの静止衛星の軌道に投入されます。
「データ中継衛星」を使うと、地上にデータを送信できる時間が1日平均、9時間程度となり、使わない場合の9倍に延びるということです。
宇宙から撮影した衛星データをこれまでよりも大量に送信できるようになり、大規模な災害が起きたときに衛星が観測したデータの活用が進むと期待されています。
また、光を使った高速通信を用いることで人工衛星の小型・軽量化にもつながっています。
光通信は来年度に打ち上げが予定されている地球観測衛星「だいち3号」と行うことになっています。
この「データ中継衛星」は内閣衛星情報センターが運用する情報収集衛星のデータも中継する計画です。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201129/k10012736421000.html
データ中継衛星を搭載 H2Aロケット43号機 打ち上げ
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