韓国は「中二病」という言葉を日本から輸入し同じ意味で使っているという。自分たちには隠された力があり、世界に冠たる国であるという思いを国民が持っているというのだ。
アジア通貨危機からの回復、2002年サッカーW杯での4強入りなどが自信を付けさせた。さらに、朴槿恵政権を退陣させた「ろうそく革命」は世界4大革命の一つであるという新聞論説に鈴置さんは驚く。「朴槿恵弾劾騒動の中で国全体に中二病の毒が回り、自分たちが自己賛美という病に罹っているとは誰も恐ろしくて指摘できなくなっていたのだ。思春期の青年を下手に刺激すると、逆切れされるのがオチだからである」と書いている。
そして韓国はもう「反日」ではなく「卑日」だとしている。彼らを突き動かすのは「日本を卑しめたい」との衝動だという。元従軍慰安婦問題をめぐるさまざまな動きもそうした国民の情動が背景にあると知れば、なるほどと思う。
今年もノーベル賞の発表シーズンになった。自然科学系の受賞者がいない韓国では、日本から受賞者が出るたびに、「なぜ韓国からノーベル賞受賞者が出ないのか」と大騒ぎになるという。日本へのコンプレックスがねじれた形で発露するのだろう。「中二病」というキーワードを使えば、韓国がわかりやすく見えてくると思った。
今年話題になった韓国ドラマ「愛の不時着」も、北の高官の息子である兵士と南の財閥令嬢のロマンスがテーマだった。案外、韓国の人々の隠れた理想を映像化したものかもしれない。
またかつては日本が韓国の最大の貿易相手国だったが、今は中国だ。韓国は以前は中国を見下していたが、巨大な経済大国になった中国に対しては、「どうせ属国だったから仕方がない」というあきらめの声が聞かれるようになったそうだ。
米韓同盟の消滅と韓国の「中国の属国」への回帰は現実になろうとしている。
https://books.j-cast.com/2020/10/06013158.html
韓国は「中二病」
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