「KIMONOで世界が一つになれるという平和のメッセージを伝えたい」。東京五輪・パラリンピックに向け、213の国・地域の歴史や文化、景色などの特徴を盛り込んだ振り袖と帯213着がこのほど完成した。一般社団法人「イマジンワンワールド」(東京)が企画し、人気ユーチューバーのフワちゃんも着用。着物を通じて人と人がつながり、多くの縁も生まれている。新型コロナウイルスで海外へ気軽に旅行できない今、各国の着物で旅行気分を味わえるかもしれない。(共同通信=高田知佳)
イマジンワンワールドが手掛けた各国・各地域の着物は、山形県の米沢織や京都府の京友禅などの伝統技法で、18都府県の着物作家や職人が手織り、手染めした。制作費は1着200万円で、総額約4億円を寄付で賄った。
販売低迷などで衰退する和服産業を盛り上げようと、2014年、イマジンワンワールドの前代表で、福岡県久留米市で呉服店を営む高倉慶応(たかくら・よしまさ)さん(52)が発案。その後、代表を手嶋信道(てじま・のぶみち)さん(53)が引き継いだ。
制作にあたっては各国の在日大使館や出身者を訪問して、国の文化などを聞き取り、イメージを膨らませた。これまでにも昨年6月のG20大阪サミットなどでも一部披露された。
今後は10月16~18日に京都市で展覧会を開くほか、来年の東京五輪の大会中や25年大阪・関西万博などでも披露する予定だ。
高倉さんは「各国の歴史や文化を知るきっかけとなり、見た人が世界に興味を持ってくれたらうれしい」と話し、手嶋さんは「着物を通じて平和への理念を伝えていきたい」と語った。
イマジンワンワールドのホームページはこちら
https://www.piow.jp/
https://www.47news.jp/47reporters/5320144.html
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