安全保障では、韓国陸軍出身の国民大学政治大学院の朴輝洛(パク・フィラク)教授に話を聞きました。米朝実務者協議が決裂した日で、北朝鮮が新型潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射実験をした数日後でした。
朴氏は、韓国駆逐艦による海上自衛隊哨戒機へのレーダー照射事件や、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄決定も、文政権に責任があると指摘し、「日本政府には、関係を良くする努力も、悪くするような決定もしてほしくない」と言いました。
小野寺五典元防衛相が折に触れ言っていた「丁寧な無視」を、韓国の識者も提案しているのです。この意味は非常に大きく、それだけ「良識派が追い詰められている」現状が見てとれました。
朴氏はさらに、「文政権は韓国を共産化しようとしている」と明言し、「日本の安全保障にとって、それでいいのか?」と問題提起しました。
そのうえで、第三者的ポジションに終始する日本に対し、「アジアの自由民主主義体制の勝利のためにできることを考えて、積極的に出るべきだ。韓国を批判しても現実は変わりませんよ」と覚悟を問いました。
とはいえ、韓国側の言うことを無条件に受け入れて仲良くすることも、日本の国民感情からいってもあり得ません。だからといっていきなり「日韓断交!」というのも、リスクが高いことも自覚しなくてはいけません。
仮に、北朝鮮主導で朝鮮半島が統一され、日本の防衛ラインが対馬海峡に下がったとき、日本をどう守っていくのか?
敵基地攻撃能力の保有や、米国の中距離核戦力の導入なども容認するのか? 自衛隊の増強に予算を割けるのか? 憲法改正も必要ではないか? そのことも含めて「日韓断交」するのか? あるいは「丁寧な無視」で現状を維持し、北朝鮮とのクッションとしての韓国を生かすのか?
ともかく、文政権のGSOMIA破棄決定のように、国内向けのアピールのために外交・安保関係を犠牲にする姿勢は最悪です。朴氏が言うように、文政権の間は「何もしない」我慢も必要でしょう。韓国は都合が悪くなると日本にすり寄ってきます。日本を利用する「用日だ」と言います。韓国人を信用してはいけません。
https://www.zakzak.co.jp/soc/news/191016/for1910160004-n1.html
韓国「文在寅は韓国を共産化しようとしている」 ソウル取材で分かった内情…日本は韓国を“無視”せよ!
9
ツイートLINEお気に入り
90