【徴用工判決】日本人が喜ぶ理由

韓国人が大きく勘違いしている点がある。
今回の判決により、日本人が敗北して悔しがって、涙ながらに韓国に謝罪をすることになる、と期待している点だ。
カイカイやヤフーニュースで喜んでいる日本人は頭がおかしいか、悔しさを隠すために虚勢を張っていると考えている。
結論から言うと、この判決に落胆しているのは日本の左派である。
ネトウヨと反目し、慰安婦には適切な謝罪をするべきだ、韓国と交流をしてゆくべきだ、と考える、いわば韓国人の理解者である。

韓国人もわかるだろうが、日本の右派は韓国が嫌いである。
たとえ経済的損失や、北東アジアの火薬庫化、西側諸国との関係悪化を受け入れてでも、韓国と国交断絶を誰よりも願っているのは右派だ。
いわゆるネトウヨと呼ばれる層もこれにあたり、日本人のカイカイ住民もその層にあたる。
彼らは、右派政党にあたる自民党の対韓国政策でさえが手ぬるいと考えており、経済破綻により韓国人が露頭に迷う姿を見たいと考えている。
(ちなみに韓国を武力で制圧したい、と考えている人は右派にも左派にもいない。
地震や台風や放射能で日本人が日本諸島から逃げたいと考える韓国人がいるが、どんな災害があっても故郷である日本で生きたいと考える人が大半であり、それは完全に的外れである)
そんな彼らが、日韓国交断絶のきっかけとなりうる徴用工判決を喜ばない訳がない。
むしろ棄却された方が悔しいのだ。

この判決で落胆したのは、韓国人達が良心的日本人と呼ぶ左派の人々である。
共産党員のような極端な例を除き、私のような日本の左派はこう考えている。
韓国はまた安倍首相の人気を伸ばす手助けをしてしまった
韓国は今、日本のネトウヨが思う通りに動いてしまっている
首相が毎年変わっていた日本で、安倍首相の任期が伸び続けているのは、韓国というネトウヨ応援国家がいるからである

どんなに嫌韓が流行しても、韓国との経済交流を続けることを辞めなかった日本の経団連も、左派性向の強い団体だが、そんな経団連を敵に回したのだ
この判決がいかに大きな意味を持つか、韓国人達はいずれ知ることになる
まるで、征韓論に疑問を呈していた伊藤博文を暗殺したことで、併合が早まってしまったように、韓国人達の味方であった左派を背中から襲い、右派の増長を招くことになるのだ
左派の私は非常に残念だ