打ち上げ3秒後に交信が無くなり確保が不透明になった
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クォン・セジンKAIST航空宇宙工学科教授チームとKAIST人工衛星研究所は今日午前10時43分、全北セマングム干拓地で小型科学ロケット『ウリセ-2号』を成功的に打ち上げたと明らかにした。
長さ2.2m、直径0.2m、重さ20kgで、ウリセ-2号は一般的な科学ロケットの中では小さな方に属する。固体ロケットと液体ロケットの長所を取った『ハイブリットロケット』で、固体燃料に液体酸化剤(高濃度過酸化水素)を使った。
研究陣は今日午前8時15分、ウリセ-2号を発射台に設置して酸化剤である過酸化水素と加圧用窒素ガスを順に注入した。当初午前10時に打ち上げ予定だったウリセ-2号は急な突風と雨で打ち上げが延期された。10時10分頃には注入したガスが少し漏れ出す出来事もあった。
10分43頃の打ち上げ命令と共に垂直に空に飛び立ったウリセ-2号は7秒間のエンジン燃焼が終わった後はエンジンの助け無しに慣性飛行で、元々許可された1kmに少し及ばない高度900mまで到達したが、引き続き落下傘を利用して風に乗って40秒余り後に海に落ちた。ウリセ-2号の胴体回収は現在まで不透明だ。エンジンなどの性能と状態を見ていたデータも打ち上げ3秒後に交信が無くなり確保が不透明になったが、ひとまず目標高度には到達したと研究陣は説明した。
ウリセ-2号は設計上慣性飛行高度が3kmに達するが、空域使用許可を高度1kmまでしか受けることができなかった。研究陣はこのような理由でエンジンに燃料を通常時より少なく入れる方式で上昇高度を制限した。
韓国は科学ロケットを1回打ち上げるのにも手間が掛かる環境だ。南北の軍事対峙によって空域使用に限界が多いという理由もあるが、科学ロケットに対する政府と企業の認識が不足なためだ。
研究陣は今回のウリセ-2号のハイブリッドエンジンと飛行コンピュータ、落下傘射出装置などロケットの核心部品と、ロケットと交信する地上統制局を独自開発した。ロケットの飛行データは全てロケット内部の飛行コンピュータメモリーと地上統制局に保存される。 (抜粋)
http://dongascience.donga.com/news.php?idx=24676 [東亜サイエンス] 10月28日
国産科学ロケット『ウリセ-2号』打ち上げは成功したが海に落ちて回収は不透明
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