http://www.sankei.com/life/news/170824/lif1708240029-n2.html
東京都の小池百合子知事が、市民団体で構成される実行委員会主催の関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文送付を断ったことが24日、都への取材で分かった。歴代知事は応じ、小池氏も昨年は送付していた。都は「知事は都慰霊協会主催の大法要で亡くなった全ての人に哀悼の意を表しているため、個別の追悼行事への送付を差し控える方針となった」と説明する。
追悼式は都立横網町公園(墨田区)で9月1日に開催。公園内に民間団体が建立し、昭和48年から都所有となっている朝鮮人犠牲者追悼碑があり、追悼碑には「あやまった策動と流言蜚語(ひご)のため六千余名にのぼる朝鮮人が尊い生命を奪われた」などと刻まれている。犠牲者数には諸説あり、都は「6000人が正しいのか、正しくないのか特定できない」との立場をとる。
都によると、追悼式には記録上、石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏、舛添要一氏の歴代知事が追悼文を送付。外部から碑文の内容について疑問視する声が寄せられ、小池氏の知事就任後から対応を検討していた。
今年3月の都議会一般質問で、自民党の古賀俊昭都議が碑文の犠牲者数の根拠が希薄とし、「(追悼式の)案内状に6千余名、虐殺の文言がある」と指摘。「都を代表する知事が歴史をゆがめる行為に加担することになりかねず、今後は追悼の辞の発信を再考すべきだ」と質問した。
小池氏は「毎年、慣例的に送付してきた。今後については、私自身がよく目を通した上で、適切に判断する」と答弁。都によると、7月、個別の追悼行事への追悼文の送付を差し控える方針が決まった。都は「今後、他の団体から要請があっても出さない」と説明している。
小池百合子都知事、関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式への追悼文断る
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