自衛隊唯一の海外拠点ジブチ、地政学上の要衝…

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    • 1名無し2025/08/20(Wed) 08:21:02ID:kzMTE2MDA(1/1)NG報告

      ジブチに拠点を置く自衛隊部隊の概要
       「拠点が持つ重要性は全体的に増している」

       中谷防衛相は18日、拠点を視察後、記者団に強調した。自衛隊は2009年、ソマリア沖・アデン湾での海賊対処を始め、11年にジブチに海外で唯一となる拠点を設置。護衛艦や「P3C」哨戒機を運用し、隊員ら計約400人が活動する。23年12月には、邦人の保護や輸送のための態勢整備が任務に追加された。

       各国と連携して海賊対処を約16年継続してきた効果があり、海賊事案は11年の237件から近年は1桁台に減った。拠点トップで海賊対処行動支援隊司令の田中史人・1等陸佐(42)は18日、読売新聞の取材に対し、「資源の多くを海上輸送に依存する我が国の経済活動に寄与している」と語った。

       邦人輸送でも23年のスーダンからの退避でジブチに45人を運ぶなど実績を重ねており、「拠点を安定的に運営することで、迅速な邦人保護・輸送につながっている」と強調した。

       一方で、海賊を生み出す根本原因であるソマリアの貧困は未解決だ。6月はイラン情勢を受け、日本から派遣された「C2」輸送機を邦人退避用にジブチで待機させるなど、地域の緊迫化も続く。田中氏は「今後も海賊対処、邦人輸送への備えに万全を期す必要がある」と気を引き締める。

       日本は20日から「第9回アフリカ開発会議」(TICAD9)を横浜で開く。現在、靖国神社宮司で海上自衛隊出身の大塚海夫・前駐ジブチ大使(65)は「日本が開発援助から投資にアフリカ政策の重点を移す中、邦人や日本企業の経済活動にとって大前提となる安全確保の重要性は増している」と指摘する。

       ジブチはアジア、中東、アフリカ、欧州をつなぐ海上交通路の結節点で、地政学上の要衝だ。米国やフランス、イタリア、スペインなども拠点を構える一方、軍の遠方展開を進める中国も17年に基地を設置した。

       自衛隊がジブチで拠点を維持することで、西側関係国と情報共有が進み、中国軍の動向も把握しやすくなる。大塚氏は「現地での日本と欧米の連携を中国に見せることで、静かな(けん制の)メッセージを送ることにもつながる」と語る。

    • 2名無し2025/08/20(Wed) 11:19:13ID:k4NTYwMjA(1/1)NG報告

      八紘一宇

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