【ソウル=桜井紀雄】韓国政府から独立し、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏(52)の複数の不正疑惑を捜査してきた特別検察官の捜査チームは、金氏を逮捕した。資本市場法違反や斡旋(あっせん)収賄などの容疑での逮捕状請求に対し、ソウル中央地裁が12日深夜、発付を認めていた。地裁は証拠隠滅の恐れがあると判断したとみられる。
大統領経験者の妻が逮捕されたのは初めて。内乱首謀罪などで公判中の尹氏は、ソウル拘置所に勾留されており、大統領経験者の夫妻が同時に身柄拘束される初の事態となった。
金氏は尹氏とは別のソウル南部拘置所に勾留される。
特別検察官チームは12日、金氏の側近で疑惑の鍵を握るとされる男の身柄を仁川(インチョン)国際空港で拘束していた。
金氏は、呪術師を通じて世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部から不正に高級バッグを受け取った疑いや、輸入車販売会社の株価操作に関与した疑いなどが持たれている。
金氏は全面的に容疑を否認している。
https://www.sankei.com/article/20250813-NGRVJL7AE5LPTLM2A4D5JVMUNA/トランプ大統領 「韓国で粛清か革命」=韓国大統領室「状況を確認する」
【ワシントン聯合ニュース】トランプ米大統領は25日(現地時間)、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領との首脳会談を前に自身のSNSに、「韓国で粛清か革命」が起きているようだと投稿した。
また、「私たちはそれを受け入れることはできず、そこでビジネスはできない」と書き込んだ。
「粛正か革命」は「非常戒厳」宣言を巡る尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領らに対する特別検察官による捜査を指すものとみられる。
首脳会談を前に記者会見を行っていた韓国大統領室の姜由楨(カン・ユジョン)報道官はトランプ氏の投稿について、「(状況を)確認しなければならない」と述べた。
トランプ大統領が韓米首脳会談直前にこのような言及をしたのは、会談で最大限の譲歩を引き出す狙いがあるとみられる。朝鮮どーする?
保守派は根絶やしだ〜
これで尹復権は確実
特別検察官から取り調べ受けた楊平郡公務員男性(57)が自死、捜査手法が物議
尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る京畿道楊平郡の「公興地区開発便宜供与疑惑」で取り調べを受けていた公務員の男性(57)が自宅で死亡しているのが発見されたことに関連し、金建希氏を巡る特別検察官が強圧的な捜査のほか、深夜に違法な取り調べを行った疑いが強まっている。
死亡したのは楊平郡庁に勤務する男性(57)。男性に対する捜査は、判事から選出された特別検察官補と検察経歴のない弁護士2人、警察官で構成された捜査班が担当した。捜査班の構成が無理な捜査につながったのではないかとする指摘が法律専門家の間から出ている。警察は死因を解明するため、13日にも男性の司法解剖を行う予定だ。男性が残した遺書を遺族に公開していないことも論議を呼んでいる。
■強圧捜査、深夜の取り調べはあったのか
男性は2日午前10時から特別検察官による取り調べを受け、深夜午前0時を過ぎてようやく取り調べ室を出た。男性は3日午前3時20分ごろ、自宅で「知らない、覚えていないと言っても急き立てる。事実を言っても嘘だという」「捜査官の強圧で全く記憶にもない供述をした」「郡守(郡の首長)の指示は特になかったと言っても追及された」 といったメッセージを残した。
問題の疑惑は金建希氏の家族が経営するESI&Dが2011年から16年にかけ、楊平郡公興里一帯の開発事業を行うに当たり、開発負担金の免除などを受けたとされるものだ。特別検察官は郡側で事業の担当責任者だった男性に、当時楊平郡長だった金善教(キム·ソンギョ)国会議員(国民の力)の指示があったという供述を強要したと受け止められている。これについて、特別検察官は「既に別人から得た供述を確認するための取り調べだったので、強圧的な雰囲気ではなく、(男性を)懐柔する必要もなかった」としている。
法律専門家は「他の事件関係者の供述を確認するために深夜まで取り調べを行ったのは、欲しい供述が聞かれるまで同じ質問を繰り返したのではないか」と疑問を呈した。>>6
深夜に取り調べを行ったことの適法性も論議を呼んでいる。人権保護捜査規則などによれば、午後9時から午前6時までは取り調べを原則的に禁止するが、被疑者などの要求がある場合、深夜に取り調べを行うことも可能だと定めている。男性側のパク・キョンホ弁護士は「取り調べの翌日、男性は同意なしに深夜の取り調べを受けたと話した」と主張した。しかし、特別検察官は2日午後8時50分ごろ、男性の同意を得て取り調べを行ったとの立場だ。取り調べ終了時刻についても、男性側は3日午前1時15分に終了したと主張したが、特別検察官は2日午後10時40分に終了し、11時10分から調書閲覧が始まり、3日午前0時52分ごろに全ての手続きが終わったと説明した。男性は自筆のメモに「12時が過ぎたのに捜査(取り調べ)を続けた」と書いた。
■検事なしの捜査班が取り調べ
男性を取り調べた捜査班は、金建希氏を巡る特別検察官の9つの捜査班のうち、唯一検事がおらず、警察と弁護士で構成された。元裁判官の文鴻周(ムン・ホンジュ)特別検察官補が指揮し、派遣された警察官12人と検事出身ではない弁護士2人で構成されたという。男性を取り調べた捜査官3人も全員派遣警察官だった。このため、最近問題になった李真淑(イ・ジンスク)元放送通信委員長に対する無理な逮捕状執行に続き、今回も警察による過剰捜査があったのではないかという疑いが指摘されている。
金建希氏を巡る特別検察官補4人のうち、検事以外の出身者は文氏が唯一だ。文特別検察官補は今年8月、ソウル拘置所に収監中の尹錫悦前大統領に対する逮捕状執行を指揮し、供述拒否が予想される尹前大統領に物理的な力を行使したことが論議を呼んだ。李成権(イ・ソングォン)国会議員(国民の力)は「捜査過程で人権保護の役割を果たすべき検事が抜けていたため、派遣警察官が過剰捜査を行ったのではないか。究明が必要だ」と話した。>>7
■遺族に遺書を公開していない警察
死亡した男性は自筆メモのほかに遺書を残した。しかし、警察は男性の死因を明らかにするために捜査を進めているという理由で、男性が遺体で発見されてから3日目の12日時点で遺書を遺族にも公開していない。捜査関係者は「遺書の一部を撮影して遺族に見せた。筆跡鑑定後、遺族が望めば遺書を返却することになる」と話した。変死事件の捜査に必要な押収物なので、捜査終了までは公開しないこともあり得るとの説明だ。
しかし、国民の力の宋彦錫(ソン・オンソク)院内代表は「捜査に必要ならば、警察は写しを持っていけばよく、原本を遺族から奪る権利や権限はない」とし「故人を2度殺 す蛮行に近いやり方だ」と批判した。国民の力は男性の死亡と関連し、「閔中基(ミン・ジュンギ)特別検察官暴力捜査特別検察官法」(仮称)を提案する意向を明らかにした。男性は前日公開されたメモに「侮辱と蔑視は本当に嫌だ」と記している。こうした状況からみて、警察が遺書を遺族に公開しない理由が釈然としないというのが国民の力側の主張だ。
一方、与党共に民主党は「故人の死を特別検察官非難の材料とし、政治的論理の道具として利用することは明らかな故人に対する冒涜(ぼうとく)だ」と主張した。
尹錫悦前大統領夫人を逮捕 韓国特別検察官の捜査チーム 夫妻を同時拘束
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