日本の海上自衛隊が、試験艦「あすか」(ASE6102)に電磁気レールガンを搭載した様子を公開した。「あすか」は護衛艦スタイルの6200トン級の実験専用艦で、艦尾の甲板に砲塔型レールガンを搭載した姿が今年4月に初公開された。この時点では砲身をカバーで覆っていたが、今回はその姿をあらわにした。この写真は日本の専門写真家が撮影したもので、X(旧ツイッター)に掲載された。現在、この武器は艦上で実験運用中となっており、7月25日まで海上での試射が予定されている。
米国の軍事専門メディア「ウォー・ゾーン(The War Zone)」は7月1日、「この装備は防衛省傘下の防衛装備庁(ATLA)が数年間、地上と海上で実験してきた試作レールガンとほぼ同一」とし「日本の地道なレールガン開発は、米国が17年間レールガン開発を続けたものの2021年末に技術的難題、経済性などを理由に中止したことと比べると対照的で、注目に値する」と報じた。
米海軍と陸軍は05年から21年まで、2種類のレールガン開発に5億ドル(現在のレートで約720億円)以上を投じたが、21年末に開発を中止した。米国と日本は、爆発物ではない純粋な金属弾を超高速で飛ばして目標物を貫通させる運動エネルギー弾(kinetic energy projectile)を念頭に置いてレールガンを開発した。
レールガンは日本のほかにも韓国や中国、トルコ、フランス、ドイツも開発している。韓国は2010年代半ばから国防科学研究所の主導で開発をスタートさせ、17年に初期型のレールガンの発射動画を国防部(省に相当)の国政監査で公開したことがある。
軍事メディア「ウォー・ゾーン」は「試験艦『あすか』に搭載されたレールガン原型(プロトタイプ)の実射撃の結果によっては、日本が世界で初めて海上レールガンを実用化する国になるかもしれない」と伝えた。
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/07/07/2025070780011.html
米国も開発を諦めたレールガン…日本の海上自衛隊は実験運用中
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