中国の戦闘機が海自の哨戒機に異常接近　80分間追いかけ回される　中国機はミサイルらしきものを装備

防衛省は11日、海上自衛隊のP3C哨戒機が今月7日と8日、太平洋上空で中国軍のJ15戦闘機に異常接近・追尾されたと発表しました。

中国機は中国海軍の空母「山東」の艦載機で、7日には約40分、8日には約80分にわたり哨戒機を追尾。最大で約45メートルの距離まで接近し、8日には前方約900メートルを横切る危険な飛行も確認されました。

防衛省は「特異な接近は偶発的な衝突を誘発する可能性がある」として、中国側に深刻な懸念を伝え、再発防止を厳重に申し入れました。

今回の飛行で哨戒機や搭乗員に被害はなかったものの、中国機はミサイルとみられる兵器を装備し、哨戒機とほぼ同高度・近距離で飛行していたことも判明しています。

このような中国軍機による自衛隊機への異常接近は過去にも東シナ海上空などで発生しており、日本政府は繰り返し抗議しています。

今回の発表が遅れた理由について防衛省は、「搭乗員からの聞き取りやデータ解析に時間を要したため」と説明しています。


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