フロッピーディスクが現役、50年前のレーダー…米国の航空管制、老朽化でトラブル続発
米国各地で航空管制システムの老朽化が懸念されている。一部では今でもフロッピーディスクが使われているなどとして、トランプ政権は大規模改善を指示した。米国では今年に入り航空機の事故やトラブルが続発。管制官と航空機が一時交信できなくなる事態も起きている。大事故が起きかねない状況といえ、システムの「現代化」は喫緊の課題となっている。
最初の異変が起きたのは4月28日。同空港の航空機発着を管理する東部ペンシルベニア州フィラデルフィアの管制施設で、レーダーの画面が数十秒止まり、航空機との通信も一時できなくなった。この影響で数百便が遅延・欠航した。
この日勤務していた職員はCNNテレビの取材に「考え得る限り最も危険な状況だった」と述べ、大事故発生もあり得たと振り返った。また、複数の管制官が精神的ショックを理由に休職した。
通信障害は5月9日にも発生し、レーダーの画面が約90秒にわたり停止。11日にも通信系のトラブルが発生した。相次ぐ問題を受けて、米連邦航空局(FAA)は同空港の発着便数の制限を実施している。
一連の問題を受けて同空港の利用を避ける利用者もいる。日系企業幹部の1人は「遅延などの可能性があるので、社員には当面の間別の空港を利用するよう指示している」と話す。
「50年前のレーダー」
米メディアは4月のトラブルについて、1980年代から使われている古い通信用銅線の損傷が原因だったと報道。トラブルが続く背景として、全米の航空管制システムの老朽化が深刻である点を問題視する。
ダフィー運輸長官は「数十年の放置によって老朽化したシステム」の一例として、一部の施設で「フロッピーディスクが使われている」と主張。光ファイバーではなく銅線が使われており、一部のレーダーについては「50年前のものが使われている」として、改修の必要性を強調した。>>1
米紙ニューヨーク・タイムズは、各地の航空管制システムは新旧の機器やソフト、配線が入り乱れており、「ごちゃ混ぜのネットワーク」になっていると指摘。管制施設の人員不足も慢性化しているという。
ダフィー運輸長官は「数十年の放置によって老朽化したシステム」の一例として、一部の施設で「フロッピーディスクが使われている」と主張。光ファイバーではなく銅線が使われており、一部のレーダーについては「50年前のものが使われている」として、改修の必要性を強調した。
航空事情に詳しいジャーナリストのウィリアム・マギー氏はMSNBCテレビで、「ニューアーク空港のトラブルは特別なケースではない。他の場所でも起こり得る」と解説した。
政府効率化省主導の改革で混乱
米国では1月に首都ワシントン近郊の空港周辺で、小型旅客機と陸軍のヘリコプターが衝突し、乗客ら67人が死亡。フィラデルフィアでも小型機の墜落事故が発生した。
トランプ政権は新たな航空管制センターの設置や最新レーダーの導入など、2028年を目標に航空管制システムの改善を目指す数十億ドル超の計画を発表。トランプ氏は「完成すれば30年は問題なく使えるだろう」と主張する。
一方、トランプ政権の対応が現在の混乱に拍車をかけているとの指摘もある。米紙ワシントン・ポストによると、トランプ政権は1月の発足後、FAAの主要幹部や多くの職員を解雇。また、政府効率化省(DOGE)主導の急速な改革で現場は混乱しており、職員の士気も低下しているという。
航空事情に詳しいジャーナリストのウィリアム・マギー氏はMSNBCテレビで、「ニューアーク空港のトラブルは特別なケースではない。他の場所でも起こり得る」と解説した。
政府効率化省主導の改革で混乱
米国では1月に首都ワシントン近郊の空港周辺で、小型旅客機と陸軍のヘリコプターが衝突し、乗客ら67人が死亡。フィラデルフィアでも小型機の墜落事故が発生した。
トランプ政権は新たな航空管制センターの設置や最新レーダーの導入など、2028年を目標に航空管制システムの改善を目指す数十億ドル超の計画を発表。トランプ氏は「完成すれば30年は問題なく使えるだろう」と主張する。
https://www.sankei.com/article/20250608-S4WFR7ZOQJLFNIJ5NOZZFFTIBM/歳がバレるかも知れんが、儂が最初に買ったパソコンは3.5インチフロッピーディスク2枚が使えるIBMのノートパソコンじゃった。
上のドライブにソフトFDを入れて、下のドライブのFDで保存する。
もちろんWindowsなどない時代じゃった。
フロッピーディスクが現役、50年前のレーダー…
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