https://www.sankei.com/article/20250511-N3RPIR2CO5PJLO4BILMYUXPBIA/
【ソウル=桜井紀雄】韓国の保守系与党「国民の力」に大統領選候補の公認を取り消されながら、再び公認資格を回復した金文洙(キム・ムンス)前雇用労働相が11日、中央選挙管理委員会に与党公認候補として立候補を正式に届け出た。届け出を終えた金氏は「必ず当選し、韓国を偉大な国にすることに最善を尽くす」と述べた。
支持率で大きくリードする革新系最大野党「共に民主党」公認候補の李在明(イ・ジェミョン)前代表は10日に立候補を届け出た。12日に選挙運動が正式にスタートし、投開票日の6月3日まで3週間余りの選挙戦が展開される。
ただ、保守系候補の一本化を巡り、金氏と与党執行部が激しく対立。金氏は大統領選本戦の準備も大幅に出遅れており、劣勢からのスタートを余儀なくされている。
金氏は党内予備選を経て3日の党大会で公認候補に選出された。与党は無所属で出馬表明した韓悳洙(ハン・ドクス)前首相と保守系候補の一本化を目指したが、金氏が党が求める早期一本化を拒否したため、党執行部は10日未明に公認を取り消し、韓氏を新たな公認候補に擁立しようとした。
ところが、候補交代の賛否を問う10日の党員投票の結果、反対多数で交代案が否決され、金氏が公認候補として復活する異例の経緯をたどった。執行部の強引なやり方に党内から批判が噴出した。
金氏は11日、交代案の否決に関し、「驚くべき奇跡が起きた」と語った。
一方、選挙から撤退することになった韓氏は11日、記者会見で「全て謙虚に受け入れる。金氏の勝利を祈る」と述べた。金氏の選挙事務所も訪れ、直接応援の意を伝えた。金、韓両氏は候補一本化の協議で互いに批判し合い、協議は決裂していたが、この日は抱擁し合い、和解を演出しようともした。
「驚くべき奇跡」韓国与党公認復活の金文洙候補が届け出 韓前首相と抱き合い和解演出も
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