ソウル市が漢江大橋の上に設置した宿泊施設「スカイスイート・漢江ブリッジ・ソウル」が、昨年5月の運営開始から2025年3月末までの7カ月間で得た市の収益はわずか176万ウォン(約17万6000円)にとどまったことが明らかになった。外国人観光客誘致の目標も空振りに終わり、実際の宿泊は全256件中わずか3件(1.6%)にすぎなかった。
ソウル市議会のイ・ヨンシル議員(共に民主党)がソウル市から提出された資料によると、2024年5月の運営開始から2025年3月末までの売上総額は約8594万ウォン。うち2024年5~12月の7カ月間の売り上げは約5825万ウォンで、営業利益は621万ウォン、ここからソウル市に分配された収益は176万ウォンだった。
この宿泊施設は、ソウル市が民間委託業者であるSanhaHMと協約を結び、かつての展望カフェ「織女カフェ」を改装して2024年5月13日から単一客室型の公的宿泊施設として運営を開始したもの。約144㎡(約44坪)で、寝室・リビング・浴室・簡易キッチンを備えている。
ソウル市は本来、収益の50%を分配する原則を取っているが、初年度は業者の初期投資負担を考慮し、一時的に20%に引き下げた。
売り上げは夏季(7~9月)と年末(12月)に集中し、いずれも1100万~1200万ウォン台を記録。客室は1室のみの運営ながら、平均稼働率は98.1%と高かった。
しかし、毎日の清掃が必要な短期宿泊の特性上、外注清掃費が大きな負担となった。総清掃費は約1326万ウォンで、販売管理費(5129万ウォン)の25.8%を占め、1回あたりの清掃費は約8万8000ウォンにのぼった。その他にも人件費・交通費・電気代・手数料・洗濯費・消耗品費などが固定支出としてかかった。
2024年7月から2025年4月までの289日間のうち、実際に販売されたのは256室で、空室は25日分にとどまり、平均稼働率は91.1%。ただ2025年1~4月の稼働率は85.7%まで下がった。
だが外国人観光客誘致という目的は実質的な成果を出せなかった。2024年7月~2025年4月までに外国人による宿泊はわずか3件(4泊)で、全体の1.6%に過ぎなかった。
news1/
鳴り物入りの「漢江大橋の上のホテル」稼働7カ月…ソウル市の収益「わずか17万円」
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