BTSの世界的な大ヒット以降、日本国内でもK-POPにハマり、推し活に励むファンたちが激増した。ところが、ここ最近では空前のブームに変調の兆しが見えるという。今年に入って人気グループが複数出演するライブ会場でも空席が目立つようになっている現状を伝えた前編記事に続き、本記事では「K-POPの推し活を卒業した」という当事者の声を紹介する。
「やっぱり、K-POPの事務所への不信感も熱が冷めたきっかけの一つですね。『TOMORROW X TOGETHER』は、HYBEに所属していて、同じ事務所で『NewJeans』の問題があったじゃないですか。それまでも『ファンを大事にしてない、金ヅルだと思われてるんじゃないか』と思うことはあったけど、『所属アーティストを大事にしないのは許せないな』って。そういう違和感も、ファンをやめる理由になりましたね」(同前)
「日本人ファンは舐められていると感じる」
Aさん以外にも、アイドルの所属事務所や運営側に対する違和感を覚え、ファンを辞めたという人は少なくない。都内の飲食店で勤務している女性・Bさん(20代)は、こう語る。
「日本人のK-POPファンなら一度は感じたことがあると思いますが、K-POPを応援していると『日本人ファンは舐められてるんじゃないか?』と感じる機会があります。これは繊細な問題ではありますが、たとえば、世界地図が描かれたグッズに日本列島だけ記載されていなかったり、日本人メンバーだけがまったく歌割りを与えられず、カメラに抜かれないこともある。広告媒体でも最も小さく写されたり……。事例をあげればキリがないですよ。
その割に、日本人ファンは熱心にお金を使うので、市場としては重視されている。だから日本語バージョンのCDを出すアイドルがたくさんいるんです。単独コンサートだけでなく、イベントのチケットも価格設定はかなり高いです。また、メンバーと会える対面イベントも日本では多数開催されるので、その応募券のためにCDを大量に買わされたりする」(Bさん)
K-POPファン卒業を決意する人たちが続々
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