従軍慰安婦訴訟で日本政府敗訴　韓国、23年以来で3件目

　【ソウル共同】旧日本軍の元従軍慰安婦だった韓国人女性の息子が日本政府に損害賠償を求めた訴訟の判決で、韓国中部の清州地裁は25日、日本政府に賠償を命じた。日本政府を相手取った韓国人元慰安婦らの集団訴訟2件は、2021年と23年に原告勝訴判決が確定。判明しているものでは同種訴訟の日本政府敗訴は今回が3件目になる。

　判決を受け、岩屋毅外相は談話を発表し「国際法や日韓両国間の合意に明らかに反する。極めて遺憾で断じて受け入れられない」と反発した。

　今回の訴訟は、17歳の頃に日本の慰安所へ送られたという故吉甲順さんの息子が昨年1月に、2億ウォン（約2千万円）の支払いを求めて提訴した。