金沢市で物議を醸している韓国の独立活動家、尹奉吉(ユン・ボンギル)をたたえる追悼記念館の開設計画について、在日本大韓民国民団中央本部(金利中団長)は4日、反対する談話を公表した。「民団として関与しておらず、本来是非を問う立場にない」とした上で「地域の理解を得ることなく進められ、地域の生活に不便と多大な不安をもたらしたことは憂慮に堪えず、到底、賛同することはできない」と苦言を呈した。
尹奉吉は1932(昭和7)年に中国・上海で日本軍首脳らを死傷させた爆弾テロ事件の実行犯で、金沢市では開設に対する抗議活動が激化。3月2日に右翼団体のメンバーとみられる軽自動車が民団石川県地方本部の壁に突っ込む事件が発生している。
民団の談話は「暴力的行為に及んだ事例が発生した。あってはならない」と指摘した上で、「分断と暴力、ヘイトが無い社会を強く望みそして目指していく」と強調した。
計画は韓国公共放送KBSの元客員研究員が主導し、尹奉吉が犯行に及んだ昭和7年4月29日に合わせて今月29日、市中心部にある3階建ての建物で開設を予定したが、延期される見通しとなっている。
「尹奉吉記念館」開設に苦言「地域の理解得ることなく賛同できない」 金沢市で物議
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