トランプ米大統領が国防総省ナンバー3の国防次官に指名したエルブリッジ・コルビー元国防次官補代理の人事承認に向けた公聴会が4日、上院軍事委員会で開かれた。コルビー氏は、日本の防衛費について「自国を守るため、少なくともGDP(国内総生産)比3%を可及的速やかに支出すべきだ」と主張した。
コルビー氏はこれまでも日本にGDP3%の防衛費を求めており、これをトランプ政権の要求として位置づける意向を示した形だ。
公聴会でコルビー氏は、対中国パワーバランスが劇的に悪化しているとし、米国、台湾、日本の防衛力を強化する必要があると指摘。日本は経済力に見合った防衛費を支出していないとし、「防衛力強化のスピードが遅すぎる」と批判した。
日本政府は2022年末に閣議決定した安保3文書で、27年度までに防衛費と関連する支出を合わせてGDP2%とする方針を明記している。27年度までにGDP3%を達成するためには3文書の見直しが必要となる可能性もある。
一方、コルビー氏は台湾について「中国の脅威の増大と(台湾の)準備不足が組み合わされている状況だ」と指摘。その上で「台湾はGDP10%を支出すべきだというトランプ氏の意見に同意する」と述べ、台湾に防衛費増額を働きかける考えを示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea09a436fae9db440cce571e6118cc222e806af6
米国防総省高官候補、日本批判「防衛力強化のスピードが遅すぎる」 3文書見直しの必要も
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