北朝鮮　金正恩総書記「大韓民国は我々の敵」「戦争を避ける考えはない」

　北朝鮮メディアは、金正恩総書記が軍需工場を視察した際、「大韓民国は我々の敵だ」「我々の安全を脅かせば完全に焦土化する」などと述べたと報じました。
　10日付の朝鮮労働党の機関紙は9日までの2日間、金総書記が軍需工場で武器などの生産状況を確認する様子を伝えています。
　その際、金総書記は各工場の取り組みを評価するとともに、年初から砲撃などで対立を強める韓国について、「我々に最も敵対的な国と規定する歴史的な時が来た」と述べたということです。
　またそのうえで「一方的な決行はないが戦争を避ける考えも全くない」「我々の安全を脅かせばちゅうちょなく大韓民国を完全に焦土化する」などと述べ、軍事訓練を強化する韓国を強く牽制（けんせい）しました。
YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=Xwk08XSbamg　


北朝鮮　「韓国は、敵国」（2024年1月16日）
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は15日、国会に当たる最高人民会議で演説し、憲法を改正して韓国を「第1の敵国であり、不変の主敵」と明記すると強調しました。16日の朝鮮中央通信によりますと、金正恩氏は会議で韓国が海上の境界と主張する「北方限界線」の妥当性を否定し北朝鮮側に侵入すれば「直ちに戦争の挑発とみなす」と警告しました。また会議では南北対話の窓口機関である「祖国平和統一委員会」など韓国政策をになう3つの組織を廃止することも決めました。韓国との平和統一を放棄する内容が法令で制度化されることで南北が敵対する局面が長期化するのは避けられない情勢となりました。金正恩氏は今後、「わが民族同士」といった南北統一を目指す標語は一切使わない方針を示していて偶発的な軍事衝突の危険性も高まりそうです。

YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=Xwk08XSbamg