韓国メディアは今月8日、同国最大のポータルサイト「ネイバー」のウェブ漫画サービス「ネイバーウェブトゥーン」の盗作疑惑を報じた。ネイバーウェブトゥーンにおける盗作は昨年も2件発生している。ウェブトゥーンは韓国生まれのデジタルマンガで、今や世界的に人気を博している。「マンガ大国」日本もその勢いに押され、かつてのような輝きを失っているとの指摘も出ている。盗作は決して許される行為ではないことは言うまでもないが、日本の作品を盗もうとする事例を見ると、マンガ市場における日本の「絶対強者」のポジションはまだまだ健在とも言えそうだ。
マンガ出版市場の規模が年々減少している中で、世界のウェブトゥーン市場の規模は拡大を続けており、2030年には56億ドル(約8257億3100万円)規模に成長すると予想されている。
韓国生まれのウェブトゥーンが勢いを増す中、韓国紙の朝鮮日報などが報じたところによると、ネイバーウェブトゥーンで毎週金曜日に連載中の「女子と付き合いたい」が、複数のエピソードで日本の人気漫画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」「推しの子」(いずれも赤坂アカ氏の作品)を盗作したとの疑惑が取りざたされている。
「女子と付き合いたい」は昨年9月からネイバーウェブトゥーンで連載が始まった。朝鮮日報によると、読者から「キャラクターの外見は違うが、作中の人物たちが感情を交わす状況やセリフ、ストーリー展開が同じだ」との指摘が出ているという。
ネイバーウェブトゥーンにおける盗作騒動は今回が初めてではなく、昨年は「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」が日本の漫画「チェンソーマン」に、「彼女の六何原則」が同じネイバーウェブトゥーンの人気作「少女裁判」と酷似しているとの指摘が上がり、掲載が一時中断となった。
相次ぐ盗作報道を受け、ネイバーウェブトゥーンはモニタリング・プログラムを行っているほか、盗作が確認された場合には連載を中止するなどの措置を取っているという。
韓国生まれの「ウェブトゥーン」、世界市場で勢いを増すも、またや日本作品の盗作疑惑
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