大リーグ・エンゼルスの大谷翔平が9日(日本時間10日)、本拠でのジャイアンツ戦で「2番・投手兼指名打者」で先発出場し、6回1失点で今季10勝目(5敗)を挙げ、メジャー史上初めてとなる2年連続の「1シーズンでの2桁勝利、2桁本塁打」を達成した。
大谷は大リーグ5年目の昨季、投手として2桁勝利(15勝)、打者として2桁本塁打(34本)をマークし、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる「1シーズンでの2桁勝利、2桁本塁打」に到達していた。
「野球の神様」と呼ばれるベーブ・ルースは、レッドソックス時代の1918年に13勝、11本塁打の記録を残した。翌19年は近代の大リーグで、当時のシーズン最多記録となる29本塁打を放って2年連続の本塁打王を獲得したものの、9勝にとどまり、2年連続の「1シーズンでの2桁勝利、2桁本塁打」は逃していた。
大谷はプロ野球・北海道日本ハムファイターズ時代、2014年と16年の2度、「1シーズンでの2桁勝利、2桁本塁打」を記録したが、2年連続では達成していなかった。
今回の大谷の記録について、大リーグ事情に詳しい池井優・慶大名誉教授は、「大リーグでは昨季から(先発した投手が降板したあとも指名打者として出場できる)『大谷ルール』ができたが、移動の激しさやダブルヘッダーなど体への負担は、ベーブ・ルースのころより大きい。大谷選手は技術の向上に加え、体力をうまく温存しながら記録を達成した。2年続けて、一人二役をこなした空前の快挙」と話す。
大谷10勝目、2年連続の2桁勝利2桁本塁打 メジャー史上初
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