◇プラットフォーム独立、超巨大AI市場の動力
韓国は中国とロシアを除くと、世界でグーグルが検索で征服できない唯一の市場だ。ネイバーとカカオはそれぞれ検索とメッセンジャーを中心に一般消費者対象(B2C)プラットフォームを成長させ多方面で超巨大AIに必要なデータを集めた。
ネイバーが世界で3番目に超巨大AI「ハイパークローバ」を完成した秘訣もここにある。2020年6月に米オープンAIが「GPT-3」を、2021年5月に中国ファーウェイが「盤古」をリリースし、同月ネイバーが「ハイパークローバ」を公開した。ネイバーによると、ハイパークローバは50年分のネイバーニュースコンテンツを学ぶなどGPT-3より6500倍以上多い韓国語データを学習した。ネイバーのコミュニティ、ブログ、知識検索を通じて出典や文脈のようなメタ情報を含んだデータを得ており、学習量だけでなく質も高いと評価される。
検索、音楽、メッセンジャー、コミュニティなどで大量のデータとサービス運営経験を持つカカオが素早く特化したAIモデルを出す秘訣だ。ソウル大学AI研究院のチャン・ビョンタク院長は「グーグルが超巨大AIのLaMDA(ラムダ)を作り対話形AIサービスBardを早く出せる基盤は巨大検索プラットフォームのため。ネイバーとカカオもプラットフォームの強みを発揮できるだろう」と話した。
◇AI生態系作る韓国テック企業
コンピューティング・ネットワーク、データ、アルゴリズムはAIの3大要素に挙げられる。韓国の通信会社と半導体メーカー、プラットフォーム企業がAI開発に向け合従連衡する背景だ。
SKテレコムはGPT-3の韓国語バージョンであるAI「A.(エードット)」を開発してサービスする一方、系列会社であるSKハイニックス、サピオンとともにAI半導体開発に注力する。KTは投資会社であるファブレススタートアップのリベリオンとともに超巨大AI「MIDEUM」の商用化に出た。
https://s.japanese.joins.com/jarticle/300739
グーグルが唯一征服できない国…ここに韓国IT産業の強みがある(1)
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