日本の民間企業が開発した月面着陸船が、きょう夕方、月へと打ち上げられます。アメリカ南部フロリダ州から中継です。
フロリダ州ケープカナベラルです。日本の宇宙ベンチャー企業ispaceが開発した月面着陸船の打ち上げは、先月から延期され、日本時間のきょう午後4時38分に行われます。
現地の天候は良好で、予定通り打ち上げが行われる見通しです。着陸船には▼JAXAが民間企業とともに開発した小型の月面探査ロボットや、▼UAE=アラブ首長国連邦の月面探査機などが搭載されています。
打ち上げられた後は東京・日本橋にある地上管制室から着陸船を制御し、来年4月に月への着陸を試みる予定です。着陸が成功すれば、民間では世界初となり、宇宙空間での民間ビジネスへ新たな扉を開くことになります。YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=UweuzOlKwNs
日本企業の月着陸船 「民間初」目指し 打ち上げ成功【モーサテ】(2022年12月12日)
テレ東BIZ
日本の民間企業が開発した月着陸船が、アメリカ・フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられました。民間企業としては世界初となる月面着陸を目指します。日本時間のきのう夕方、宇宙ベンチャーの「アイスペース」が開発した無人の月着陸船を搭載したロケットが打ち上げられました。打ち上げは成功しました。東京・日本橋のライブビューイング会場では、社員の家族などが打ち上げの様子を見守り、成功すると大きな拍手が沸き起こりました。月着陸船はこれから4ヵ月半ほどかけて月へと向かい、来年4月末ごろの月面着陸を目指すとしています。アイスペースの月着陸船は燃料を節約するためにあえて遠回りで飛行するため、来年の早い時期に打ち上げが予定されている海外企業の月着陸船に追い抜かれる可能性もあるということです。記者会見で袴田武史CEOは「最初に着陸できる機会があれば目指したい」と意欲を示しました。YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=KfqBPwM6-tA
民間月探査「HAKUTO-R」ミッション1 ランダーの初期クリティカル運用状態完了を確認
2022年12月11日16時38分(日本時間・以下同様)、ispaceの月面探査プログラム「HAKUTO-R」ミッション1の無人月着陸船(ランダー)が米国フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍基地から打ち上げられました。HAKUTO-Rミッション1ランダーは、2023年4月に「氷の海」の南東にあるアトラス・クレーターに着陸する予定です。
HAKUTO-Rミッション1ランダーはスペースXの「ファルコン9」ロケットで打ち上げられ、発射から47分後にファルコン9の第2段から分離されました。日本橋にあるispaceの管制室と分離後のランダーとの通信は、欧州宇宙機関(ESA)のネットワークを介して行われています。
ispaceによると、12月12日の時点では安定した電力供給の確立とランダーの基幹システムに不備のないことが確認され、初期クリティカル運用(初期動作確認)状態の完了が確認されました。
HAKUTO-Rミッション1では打ち上げから月面着陸までの各段階に応じて10のマイルストーンが設定されています。12月12日時点ではSuccess 1「打ち上げ準備の完了」とSuccess 2「打ち上げおよび分離の完了」が完了しており、ランダーに搭載されている顧客ペイロードの状態確認が終わり次第、Success 3「安定した航行状態の確立」が完了する見込みです。
なお、HAKUTO-Rミッション1ランダーには以下7つのペイロードが搭載されています。
・日本特殊陶業株式会社(HAKUTO-Rコーポレートパートナー)の固体電池
・アラブ首長国連邦(UAE)ムハンマド・ビン・ラシード宇宙センター(MBRSC)の月面探査車「Rashid(ラシード)」
・株式会社タカラトミー等が開発した変形型の月面探査ロボット「SORA-Q(LEV-2)」
・カナダのMCSS社が開発した人工知能(AI)を用いたフライトコンピューター
・カナダのCanadensys社のカメラ
・HAKUTOのクラウドファンディング支援者の名前を刻印したパネル
・サカナクションの「SORATO」(HAKUTO※応援歌)の楽曲音源を収録したミュージックディスク
日本企業開発の月面着陸船 月に向け出発へ 宇宙ビジネスの新たな扉を開くか|TBS NEWS DIG
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