3期目をスタートした習近平国家主席の「台湾侵攻」はあるのか。ジャーナリストの福島香織さんは「2027年説を唱える人が多い。周氏の3期目の任期や台湾総統選、中国の交通ネットワーク計画など、さまざまな材料がそろうためだ」という――。
【写真】香港―珠海―マカオを結ぶ世界最長の海上橋の「港珠澳大橋」
※本稿は、福島香織『台湾に何が起きているのか』(PHP新書)の一部を再編集したものです。
■目下に噂される「台湾統一2027年説」
台湾統一のリミットについては目下、2027年説をいう人が多い。
2021年3月9日、米インド太平洋軍のデービッドソン司令官(当時)が米上院軍事委員会の公聴会で「6年以内に中国が台湾を侵攻する可能性がある」と証言した。続いて、次期インド太平洋司令官候補のジョン・アキリーノ太平洋艦隊司令(当時)も上院の公聴会で「中国の台湾侵攻は大多数の人たちが考えているより間近に迫っている」と述べた。
この2027年というのは、習近平が2022年秋の党大会で総書記と中央軍事委員会主席の座を継続した場合(注)の第3期目の任期が終わるタイミングであり、同時に解放軍建軍100周年という節目にあたる。そして、もし2024年の台湾総統選で民進党候補が総統になったとしたら、その2期目をかけた2028年の台湾総統選の前年ということになる。
注:2022年10月に3期目をスタートさせた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d2c4e958c50cd07806ebe0528430f91716e8a8f
「2035年までに中国と台湾を陸続きにする」異例の3期目に入った習近平が抱くおそろしい野望の中身
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