【日本の若者の間で「中国発」漫画・ゲームの人気が上昇中、次世代の中国観とは】
(記事抜粋)
近年、日本では、中国発のコミックやゲームのファンが増えている。海外における日本アニメの人気は周知のとおりで、それぞれのコンテンツが、国と国の政治や社会問題を乗り越えていく“国境破壊力”はとどまるところを知らない。日中国交正常化50周年を迎えた今年、「日中友好」の言葉の意義が問われているが、若い世代はこの四文字にとらわれず“自分なりの中国観”を掘り下げている。(ジャーナリスト 姫田小夏)
■研究書や専門書で埋まる店内に中国語版コミックが
都内の神田神保町にある内山書店は、中国に関する本を専門的に扱っている。初代店主の内山完造氏(1885~1959年)が1917年に上海に開いた店であり、書店の歴史はすでに100年を超える。なお、完造氏は、魯迅を含む中国の文化人と交流を深めた人物としても知られている。
主に中国語学習者や中国研究者の“御用達”の店でもあり、店内は難しそうな本が中心なのだが、近年、同店に並ぶ中国書籍に異変が起きているという。中国から輸入したコミックの取り扱いが増えているのである。
例えば「赤笛雲琴記」がそれだ。中国の作家である墨香銅臭(ぼっかどうしゅう)がボーイズラブを描いたオンライン小説「魔道祖師(まどうそし)」をコミック化したもので、日本では2021年からTOKYO MXなどでアニメのテレビ放送もあった。
店主の内山深さん(50歳)は「若い日本の女性を中心に、中国語版コミックが求められています。これを読むために中国語を始めたり、歴史を勉強し始めたりするお客さんもいます」と語る。店内には中華風の描写をマスターするための“手ほどき本”も販売されていた。
https://diamond.jp/articles/-/311222?page=2
日本の若者の間で「中国発」漫画・ゲームの人気が上昇中、次世代の中国観とは
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