-4月に国際原子力機関(IAEA)のラファエル・グロッシ事務局長が「日本政府が準備過程で相当な進展を実現していることに満足している」と述べ、東京電力を支持するなど、海底トンネル着工以前の過程から波紋が広がっていましたが。
「IAEAの報告書は『公衆およびその他の利害関係者に情報を提供し、それらと協議することが必要』としています。利害関係者について報告書は『一般市民を代表する個人または組織、産業、公衆衛生・原子力・環境を担当する政府機関または部署、 科学機関、ニュースメディア、環境団体、並びに、検討される施設または活動の周辺に居住する地元生産者および住民など、放出によって大きな影響を受ける可能性のある特定の行動様式を持つ集団を含む』、また『他国、特に近隣国に所在する者もいる可能性がある』と定義しています。しかしながら、今日の状況は協議が十分におこなわれたとは言い難く、この点が明らかであるにもかかわらず、IAEAがこの状況を正しく評価しまいまま、進展を遂げたと判断したことは、私としては受け入れ難いものです」
-しかし、日本政府は「IAEAタスクフォースからの指摘は、原子力規制庁に補正申請された実施計画や人および環境への放射線影響評価報告書の見直しに反映され、実施計画や人および環境への放射線影響評価報告書の内容の一層の充実が図られました」とし、放出計画を推し進める根拠としています。
「今すぐやめさせるべき」
「トリチウムを含む64の放射性核種が含まれています。単位量あたりの放出基準をクリアするまでALPSを繰り返し使用するといいますが、放出は30年以上続くことになります。海洋環境で均一に薄まり拡散していくことを想定して評価していますが、単なる計算上のことであり、実際には海底に蓄積したり、魚介類に蓄積・濃縮するでしょう。これらを食する人間の被ばくにつながります」
「東京電力と日本政府に海洋放出をやめるように声をあげること。東電や政府は世界の原発からトリチウムが日常的に放出されていると言っています。これ自体が環境の放射能汚染につながり、問題だと考えますが、これ以上に、トリチウム以外の63もの核種が放出されている事例は世界中どこを見てもありません。
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/44584.html
日本の脱原発団体代表「汚染水トンネル完成しても合意のない放出は絶対にだめ」
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